く~にゃん雑記帳

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<登彌神社筒粥祭> 大釜で小豆粥を炊き、作物27品目の豊凶を占う

2013年02月01日 | 祭り

【大豊作の上ノ上は大豆だけ、スイカなど8品目が大凶作の下ノ下!】

 旧暦正月に当たる1日の早朝、奈良市石木町の登彌(とみ)神社で筒粥祭(粥占い)が行われた。鉄製の大釜で竹筒と小豆粥を一緒に炊き、竹筒への米と小豆の入り具合から五穀や野菜、果物など27品目の豊凶を占う。奈良市指定の無形民俗文化財。起源は不明だが、大釜に元禄8年(1695年)の記銘があることから、少なくとも300年以上続く伝統行事であることは間違いない。

  

 この祭りは奈良市と大和郡山市にまたがる大和田、石木、城の3つの氏子地域が回り持ちで担当しており、今年は大和田が当番。男性氏子は白装束に烏帽子姿、女性は神社の法被姿で奉仕、午前5時半すぎに大釜に火が入った。釜の中には米2升と小豆1升、それに長さ20cmほどの竹筒27本。ほぼ1時間で炊き上がった。取り出した竹筒は三方に載せて神前へ。7時から神主の祝詞奏上や玉串奉奠に続いて粥占いが始まった。

  

 氏子の1人が小刀で竹筒を1本ずつ縦に割く。神主が筒に詰まった米粒や小豆粒の入り具合を見極めて今年の作柄の出来、不出来を判断していく。判定は量と中身に応じて「上ノ上」「上」「上ノ下」から「下ノ上」「下」「下ノ下」まで9段階あり、5~6品目ごとに占いの結果が発表された。農家の人たちは真剣な表情で手元の一覧表に記入していたが、なかなか厳しい予想に「え~っ!」「今年はええことないなあ」とため息も漏れていた。

 

 張り出された一覧表によると、最高の「上ノ上」は大豆の1品目だけ。その下の「上」も米のひとめぼれや白菜、ナスなど6品目しかなかった。一方、最低の「下ノ下」はゴボウやピーマン、スイカなど8品目、「下」も12品目あった。大釜を炊く火の調整がなかなかうまくいかず、沸騰までに半時間を要したことなどが災いしたのか? いやいや、これも神意に違いない。粥占いが終わると、焚き火を囲んだ参拝者たちに熱々の小豆粥や青竹に入った清酒が振る舞われた。

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