く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<大和文華館> 「江戸後期の美術―都市文化の洗練」

2013年02月19日 | スポーツ

【煌びやかな岡田為恭の「春秋鷹狩茸狩図屏風」】

 奈良市の大和文華館で開かれていた特別企画展「江戸後期の美術―都市文化の洗練」が17日閉幕した。昨年12月開催の「江戸前期の美術」の続編。開館50周年の記念に新たに所蔵品に加わった幕末の絵師岡田為恭の「春秋鷹狩茸狩図屏風」をはじめ優美な絵画や工芸品が来場者を魅了した。

  

  

 岡田為恭(1823~64年)は古画の模写に励み、独学で伝統的大和絵の復興を目指した。屏風の右隻は桜が咲く春の野での鷹狩り、左隻(上段の写真)は紅葉の山上でのキノコ狩りの様子を煌びやかに描く。落款には「式部少丞」という官位。公家の岡田家の養子になって以降、この官位を記すことが多かったという。「春秋之図屏風」(下段の写真)にも総金地に王朝貴族の優雅な遊びが描かれている。「伊勢物語八橋図」(下の写真、部分)は在原業平が沢に咲くカキツバタに事寄せて都に残した恋人を偲ぶ歌を詠み、2人の従者が感極まって涙する場面。小さな作品だが顔の表情なども繊細に表現されている。

   

 丸山応挙(1733~95年)の「東山三絶図」は京都・東山から市街を見下ろした構図。応挙と漢詩の僧六如、書家の永田観鵞の3人の合作で、上部左半分に漢詩が認められている。応挙の「鱈図」は横に細長い画面に口をあんぐり開けたタラを墨で描く。応挙の弟子、長沢芦雪にこの作品を縦位置にしたような作品があるそうだ。同じく応挙の弟子だった渡辺南岳(1767~1813年)の「殿様蛙行列図屏風」はユーモラスな作品で「トノサマガエル」にちなんで描いたと思われる。

 呉春(1752~1811年)の「春林書屋図」、呉春の末弟・松村景文(1779~1843年)の「花鳥図」も目を引いた。呉春は与謝蕪村に南画を学び、蕪村が没すると応挙に私淑した。応挙がいかに多くの画家に影響を与えたかが分かる。伊藤若冲(1716~1800年)の水墨画「釣瓶に鶏図」は「鶏の画家」ともいわれた若冲の晩年の傑作。中央に鶏、左下に釣瓶の半分を配置した奇抜な構図だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする