【奈良県立図書情報館でチャッピー岡本の「世界スマイル計画5」展】
たまたま行った奈良県立図書情報館(奈良市)で開かれていた催しにビックリ! 2階エントランスホールに全国47都道府県の祭りや名物、観光地などをテーマに、紙で立体的に作った〝ご当地カブリモノ〟が所狭しとずら~り。「世界スマイル計画5 チャッピー岡本のカブリモノとダンボール家具展」という催事で、ちょうど2日に始まったばかりだった(15日まで)。
チャッピー岡本(写真㊨)は自称「カブリモノセラピスト」で世界唯一のカブリモノ作家とか。展示作品は奈良芸術短期大学デザインコースの学生の協力も得て製作したという。近畿各府県のデザインは大阪=ビリケン、奈良=大仏、京都=妖怪、兵庫=明石城、和歌山=パンダ、滋賀=井伊直孝(彦根藩2代藩主)。その他に北海道=ヒクマ、青森=ねぶた、東京=雷門、富山=チューリップ、岐阜=さるぼぼ、愛知=シャチホコ、徳島=阿波踊り、山口=鷺舞……。カブリモノの数々がホールを埋め尽くす様はまさに壮観。その中央にはダンボール製の机や本棚、椅子なども並んでいた。
カブリモノはいずれも1シート1パーツで組み立てられるようにしているという。その見事な出来栄えに見学者も感心しきり。ニコニコしながら「これは○○」と言い当てっこをしている若い男女もいた。タイトルの〝世界スマイル計画〟も「カブリモノで日本を元気に! みんなを笑顔に!」という願いが込められているそうだ。
チャッピー岡本は「カブリモノづくりを通して、自分自身を解放しストレスを発散してほしい」と全国各地でワークショップ「カブリモノ変身塾」を開いてきた。これまでの参加者は1万人を超えるという。今回も会期中の13~15日に開催の予定で、参加者を募っている。参加費は材料費込みで1人1000円。
ところでチャッピー岡本って、どんな人? HPによると1966年岡山県生まれで、京都市立芸大美術学部(彫刻専攻)を卒業後、企画・デザイン会社に就職。その後、会社倒産を機に2001年から長年の夢だったカブリモノ作家に。03年には阪神タイガースの応援グッズとして作ったカブリモノが大きな話題を呼んだそうだ。
これまでの受賞歴は世界パッケージコンテストでワールドスター賞、奈良県アイデアくふう作品展で知事賞など数知れず。著書に「カブリモノdeへ~んしん!」「おりがみで作る季節のカブリモノ」など。テレビなどメディアの取材・出演は100回を超えるという。そんな有名人だったとは知らなかった!