く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<ヒマワリ(向日葵)> 真夏の青空に映える黄色の大輪

2013年07月12日 | 花の四季

【アメリカ原産、ロシア・ペルーの国花】

 キク科の中で最長の背丈と最大の花径を誇る、夏を代表する草花。一重咲きの大型種「ロシア」は高さが2~3mにもなり、直径25~30cmの大輪をつける。原産地は米国中西部で、アメリカ先住民は紀元前3000年頃から栽培していたという。日本には17世紀頃に中国を経由して渡ってきた。

 ヒマワリは花が太陽の動きに合わせて方向を変えるとして「向日葵」の漢字が当てられている。日光を好むのは間違いなく、ヒグルマ(日車)、ニチリンソウ(日輪草)の別名も持つ。英名も「サンフラワー」。ただ花が太陽に向かって回るということはほとんどなく、終日ほぼ同じ方向を向いたまま。花の種類は大別すると食用と観賞用、一重と八重、高性種と矮性種がある。花色は黄色~オレンジ色が主体だが、他に茶褐色や赤紫、乳白色なども。

 ロシアと南米ペルーの国花。ロシアは世界最大の食用ヒマワリの生産国で、中部から南部にかけて広大なヒマワリ畑が広がる。戦争によって引き裂かれた夫婦の悲哀を描いた映画「ひまわり」でもその光景が印象的だった(ただし撮影地はスペインとか)。ペルーの国花になっているのは古代インカ帝国でヒマワリが太陽神のシンボルとされてきたことによる。

 

 明るく力強いイメージから市や町の花に指定している自治体は実に多い。神奈川県座間市、千葉県船橋市、愛知県豊田市、京都府向日市、兵庫県小野市、徳島県阿南市、福岡県北九州市、宮崎県日向市……。ヒマワリ祭りもこれからが本番。「町の花」になっている兵庫県佐用町では24回目の「南光ひまわり祭り」が13~28日に開かれる。町内6地区の22ヘクタールに120万本のヒマワリが咲き乱れる。広島県三次市の「川とひまわりまつり」は20~21日。5会場合わせて100万本といわれる。

 

 座間市の「ひまわりまつり」は栗原地区が25~30日、座間地区が8月21~26日。首都圏随一といわれ、55万本のヒマワリが一面を黄色に染める。宮城県大崎市の「ひまわりまつり」は8月1~18日で、ひまわりの丘6ヘクタールに約42万本。静岡県袋井市では毎年8月、麦の刈り取り後に種を蒔くため、秋に「源氏の里ひまわり祭り」を開く。100万本以上といわれ、今年は10月26~27日に予定している。「向日葵の眼は洞然と西方に」(川端茅舎)、「われ蜂となり向日葵の中にゐる」(野見山朱鳥)。

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