こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
今朝も曇っていて、冷たい。
風がそれほど強くないのがまあマシかなと思えるぐらい。
昨日は夕方になって晴れ間も出てきましたが、今日になってまた元の木阿弥(っていうのかな、こんな状況)。
ここ数日はまだ菜種梅雨。
気温はさくらが咲く前に逆戻りで、何かもう一度お花見ができそうな………。
昨日は太田に日中はいまして。
真冬感覚の厚めのスーツを着ていきました。
出掛けないでずっと会議所の中にいました。
珍しく約束の方たちがみなさん会議所に出かけてくれたからで。
さて、本題です。
よく経営者の方は、ほぼ口を揃えて、『現場が大事だ』とおっしゃいます。
確かに、経営のすべてとは申しませんが、“現場”には経営のたくさんのヒントがあります。
現場を一歩離れて見ることで、明日の経営方針も生まれてくると言えます。
それは流通業でも、メーカーでも同じです。
今回は流通のことでちょっと。
熱心な流通業のトップほど、よく売場=お客様との接点を見るために、出かけているようです。
どういったところを見ているのか、それは人それぞれですが、わたしは一つの提案として、閑散としているウイークデーのそれも一番暇な時間帯に見てみることをお勧めします。
休日の一番多忙な時間帯に見ると、従業員はほぼ忙しく動いているし、お客様もたくさんいるしで、実体が隠されている場合も多いんですね。
「ほう、いいなあ、みんなきびきび動いているし、お客様も多いし」という自己満足に終わってしまうことも多いわけです。
しかし、閑散とした時間帯では、いったい従業員のみなさんがどのように動いているのか、おしのびでなくても、何か動きがしまらないなと感じることがあれば、オペレーションはうまくいっていないときです。
逆に暇な時の人の動きが、きびきびしているようなら、うまくいっている証拠でもあります。
そういうような見方をすることで、有効なリサーチも可能です。
単に現場に来て、あそこが悪い、ここを変更しろなどというレベルで見るのではなく、全体の人の動きに注意したいものです。
さて、連載中の『老舗が変わるーーある料亭の再生物語』は今日が5回目です。
ここからどうぞ。
「私は中居頭といってもパートですから、あまり経営のどうのこうのって言える立場じゃないですけど、ついでだから言っちゃいます。
………私、前から思ってるんですけど、今のお客さん、こんなこと言っちゃ悪いですけど、あまり好きなお客さんは、たくさんいません。
どちらかと言うと嫌いな方が多いぐらいです」
その言葉を聞いても女将さんは驚かなかった。
「だってみんな偉そうにしてるだけで、それってみんなお金がたまたまたくさん持ってるからっていうだけのことでしょ。だいたい偉そうにしている人はそうなんですよね。
たまにはそんなこと鼻にかけない勝呂さんみたいな人もいますけど、少ないですよね。それにそんな人に限って会社の景気が悪くなるし。
ですから、私ならそんな人をもう相手にしないで、もっと、なんて言うか、この千樹を愛してくれるお客さんを相手にした方がいいんじゃないかって、そう思います。
かといってじゃあどんなことをすればいいか、今すぐにはちょっと何とも言えませんけど。
やっぱり働いている私たちも、できたら喜んで働きたいし、そしたらその笑顔がお客さんにも伝っていくんじゃないかしら、そう思うんですけど。すいません、えらそうなこと言って」
「いや、その通りだよ、内田さん。ぼくもうんざりなんだよね、ホントは。何かお金にお辞儀しているみたいで。やっぱりお辞儀はお客さんにしたいよね」
社長も今まで感じていたのか、その言葉に大きく頷いた。
「私も内田さんに大賛成です」
と声を出したのは、その内田さんの下で働いている中居の篠原さんだった。
「最近、お尻をさわってくるお客さんなんかもいるんですよ。クラブじゃないのに。そんな人ばっかじゃないけど、私ここで働かせてもらってもう5年ほどになりますけど、最初の頃はまだそんなお客さんいなかったです。
いてももっとしゃれていたように思います。今はもうただ嫌らしいだけの人、多くなりました。
私思うんですけど、まだここやっていくつもりでしたら、もっと女の人のお客さん狙いません?」
「おれ、板場にいるから判んないけど、そんな話よく聞かされてちょっとうんざりしているんだよね。
やっぱりミノッチ(篠原さんの愛称で、名前のみのりからそう呼ばれている)が言うように、違ったお客さん呼んだ方がいいんじゃないですか。
おれも、ここどっちかつうと居心地いいというか、働いててもいやな気はしないんですけど、ミノッチなんかの話聞いていると、結構いやなとこなんだなあって思うときもあるよ」
と最年少の、まだここにきて2年ほどしか経っていない料理担当の中西が口を挟んだ。
つづく
それでは、また明日。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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