こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
起きがけは晴れていたのに、もう曇ってきました。
昨日は日中けっこう日がありまして、温かかったですね。
昨日は日中いっぱいは太田商工会議所の仕事で行っていましたが、事務所内では上着も脱いでシャツ1枚で過ごせました。
ところで太田商工会議所では来週の木曜日、4月23日ですが、朝10時から8回目を迎える「ニュー・ビジネス・プレス発表会」が開かれます。
興味のある方はご来場ください。
(多分入場できます)
もしかしたらビジネス・パートナーになれるかも。
さて、本題です。
昨日の訪問先は「道の駅 おおた」でした。
こちらは太田市が運営母体ですが、運営そのものはNPO団体がやっています。
で、売場をリサーチ(というほどのものではありませんが)させていただいたのですが、こちらに限らず、こういった産直のお店すべてで、いつも思うことがありまして。
それは、特に農産物の棚割りが、すべて生産者割になっているということです。
ですから、同じ種類の野菜、たとえばキャベツとすると、キャベツならキャベツがすべて同じ棚にあるわけではなくて、あっちこっち(というほどたくさんはないですが)に飛んでいるんですね。
これは大きな産直のお店になればなるほど、生産者の数も多くなるので、同じ種類のものでも並んでいない場合が多くあります。
これは生産者のことを思ってかどうか、まあ運営側としては管理しやすいからでしょうが、誰々はこの区画という風な簡単な割り振りをしてるんでしょうが、これが全然買う側のことを考えていないと言うか、結局売る側の勝手というか、やりやすいようにしているんですね。
産直の店に行ってよく見かける光景があります。
それは、一度かごに入れた野菜を違う棚でも見つけ、そちらの方が良かった場合、最初にかごに入れたものを出してそこにおき、違う棚のものをかごに入れ直すということです。
これでは全然お客様のための買場ではないですね。
これははっきり言って、管理者側が手を抜きたいからでしかありません。
“手を抜きたいから”というのは語弊がありますが、いい意味でいえば他に仕事がたくさんあるから(?)、商品出しは生産者にしてもらえばいいんじゃないの、ということですよね。
管理者の方が実際に自分がそこのお客様になってみて、実際に買物をしてみればとく分かることなんですけどね。
ま、それでも感じないということであれば、…………そういった商いは向いていません。
ちょっとしたことで売場は一挙に買場に変わりますよ。
さて、連載中の『老舗が変わるーーーある料亭の再生物語』は佳境に入ってきまして(?)、今日は第12回目です。
ここからどうぞ。
「ああ」
「はい」
ふたりが答えた。
「板長さんは何かありますか」
本田はそこにいる板長にも聞いた。
「いや、いやも応もありませんよ、わたしは。社長と女将さんの考えに乗っかっていくだけですから」
「そうですか。それではもう一度お聞きしますね。
先ほど私が言った千樹の強みはと聞いたら、この雰囲気と料理だとおっしゃいましたね。それじゃどうしたらそれを残していけますか。
今までのお客さんから離れて」
「純粋にお料理屋さんとして、お料理を楽しみにお客さんが来てくれるようにしていきたいですね」
女将が期待をこめていった。
「私はやはり先ほど女将が言ったここの雰囲気ね、それも強みなんだから、その方面から何かお客さんを呼ぶものがあれば、それもまたいいなあと思ってるんだ。
まあ基本的には千樹の料理をメインにするというところは一致しているけどね」
社長も希望をこめて言った。
「なるほどね。板長の腕がますます必要になってきましたね」
と本田は笑顔を板長の方を向けた。
「いや、なに――」
板長はそれ以上言うことができなくなり、うつむき、少し嬉し涙を流したようだった。
「板長、これからも頼むよ。千樹は板長の腕にかかってるんだから」
「やめてくださいよ、社長」
「さて、それじゃだいたい方向性は決まったと。
さて具体的にどうしたいですか。女将さん」
本田は女将に意見を求めた。
「私、あれからちょっと考えたことがあるの。劇場的にしてはどうかなって。
落語なんかも定期的に開いてもいいし。舞台も設備も狭いけどあるんだから」
「千樹寄席、か。面白いかも。寄席だけじゃなく、他の芸能関係等も上演すれば」
社長が後を継いだ。
「そこにお弁当も出すのよ。千樹特製のお弁当。できるだけいいものでリーズナブルに。
それをいつか名物にできないかなあって。その千樹弁当をゆくゆくはデパ地下なんかで販売できればって」
「おせちだけじゃなくてね」
「そうなの。おせちはデパートからも毎年注文が来るけど、あれをもっとポピュラーなものにしたいなあって」
「いいのか、千樹がポピュラー化して」
社長がちょっと驚き、女将に確認した。
「いいのよ。できればもっとたくさんの人にこの千樹の味を味わってもらいたいの。
それもできたら買っていったお弁当を自宅で味わうんじゃなくて、この雰囲気の中で。
千樹弁当は千樹で食べてもらった方がもっとおいしく味わえると思うし。
まあそれが無理だったら、ちょっとゆずってお客さんの自宅で千樹の味が楽しんでもらう、それはそれで千樹の味を知ってもらうことになって、今度はじゃあ千樹で食べたいと思ってもらえるようになれば、それに越したことはないわ」
「なるほど。大衆化と言うとちょっといやですけど、もっとこの千樹の味に憧れている人たちに広めていければいいということですね」
と本田がまとめた。
「そうなの」
つづく
それでは、また明日。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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