こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
すっきりしない天気がずっと続いていますね。
それに冷たいし。
さくらも冷たい雨にうたれてほとんど散ってしまいました。
昨日は夕方に近い頃から雨が降ってきました。
前日の予報ではだいたい3時前後ということでしたが、まさにそのあたりからで、その精度や恐るべし、ですね。
さて、本題です。
昨日あるところで、こんな言葉を耳にしました。
「トイレをきれいにしたところで、いなくなったお客様は戻ってこない」
その通りですよね。
でもわたしなどは、トイレなどの水関係のところは特にきれいにしましょう、と言います。
ちょっと違うじゃないか。
いいえ、だから、ですよ。
お客様がいなくなってしまう前なら、まだ間に合うんです。
だから今からすぐにトイレなどの水関係、特に調理場などもそうですが、きれいにきれいにしませんか。
きれいなところに文句を言うお客様はいませんが、汚いトイレを見ると、一度来たお客様は二度とやってきませんよ。
さて、連載中の『老舗が変わるーーある料亭の物語』は今日が6回目です。
ここからどうぞ。
「小僧、お前は黙ってろ」
板長がたしなめた。
「すみません。出しゃばりました」
「いや、板長。この際誰でも言いたいことを言い合いたいんですよ。それに若い人たちの意見もいいところをついていると思います。
みんなこのまま続けてください」
「私ちょっといいですか」
と、中居頭の次に長く勤めているパートの岩本が手を挙げた。
「ああ、どんどん言ってください」
「いいですか。これって提案なんですけど、もうこんな時代なんだから、料亭でございってお高く止まっているような商売っておかしいんじゃないですか。
やっぱり普通のお客さん相手にした方がいいと思うんですけど」
「そうだよな、おれもそう思う」
二番の板前を張っている仁村も賛成という声を上げた。
「で、思ってるんですけど、昔テレビでどっちの料理ショーってあったじゃないですか。
関口宏と三宅裕司がお互いの料理を、日本国中からいい材料から揃えて、タレントさんに食べてもらってどちらかおいしいか競争するの」
「あったなあ、そんな番組。それで?」
と社長はその先をいうように促した。
「板長の料理って、どこに出しても恥ずかしくないじゃないですか」
「ばかやろう。どこに出しても自慢できる腕だ!」
仁村がきっとなった。
「済みません。なんだか言い方が悪かったですけど、板長の腕前をもっと前に出して、それを売りにしたらどうかなって、思ったんです。
それでお客さんを呼べたらいいなって」
「うう~ん、面白いなそれ!」
先ほど岩本を睨んだ仁村が、今度は腕を組んで感心した。
「いいわ、それ! ぜったい! 私も賛成!」
と女将が言った。
「いいなあ、いいなあ。ありがたい。みんなこの千樹のことやっぱり思ってくれてるんだ。ぼくも嬉しいよ。
どうだ、他の人も今の岩本さんのようなアイデア、もっとありませんか」
社長がみんなに発言するように促した。
「社長、私いいですか」
と次に手を上げたのは、同じくパートの中居の浜名だった。
「もちろん」
つづく
それでは、また明日。
今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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