こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
薄曇り。
何となく、何となくとした空………?
いったい何を言いたいの…………?
そんなはっきりとしない空模様の日曜日。
冷たくもないけど、温かくもない、本当は春ってこんな感じ?
う~ん………、本題です。
昨日も一昨日も、あるスーパーでちょっとずつ買物をしました。
典型的な無駄が多い買物スタイルですね。
my奥さんが買物をしてるのを横目で見ながら、わたしはかごを持ってキョロキョロ。
しかし毎度毎度の、どこにでもあるスーパーマーケットの典型的なスタイル。
特価台、特設台、定番ゴンドラ………。
定着してしまった定番スタイル。
日本全国どこへ行っても、スーパーマーケットはこのスタイル。
だからお客様の方も無意識にそれに合わせて、流れていきます。
あるときわたしはその流れに逆らってみたこともありますが、そうすると何かそのときは新鮮さを感じました。
ということで、これは店舗内デザインを根本的に変えてみてもいいのではということなんです。
と思うのは、店舗デザイナーの心意気でもあるんですが、やはりオーナーの意向が一番大きいわけで、オーナーがこのようにしてほしいと言えば、デザイナーは自分の持てるアイデアを限りなくそれにつぎ込むはずです。
一時は高いゴンドラは視界を遮り店内を暗くしてしまうので、入口から奥まで見渡せるような低いゴンドラにしようと、高さ150cmまでのゴンドラが主流になったことがありますが、今はその考え方もひと休みしているようにも思えます。
それもこれも、店内の配置やデザインはすべてにおいて「売り手側発想」でデザインしているように感じます。
もっと売場をお客様にとって楽しいものにするという発想で、自分がそのお店のお客様になって店内を“徘徊”する身になって想像してみることが、今の時代、というかこれからの時代に必要なんじゃないのかなあ、って思うことが最近、スーパーに行くと思います。
全部ゴンドラを取っ払ってみて、ゴンドラありきではなくて、お客様の楽しめる買場という発想で更地になった店内を見渡してみるということを、一度やってほしいなあと思います。
とまあ、述べてはきましたが、お店をどのように設計したところで、お客様が望む商品がお客様の思う手頃な価格でたくさんあれば、一番お客様のためではあるんですが、ね。
ま、それを言っちゃあおしめえよ、ね。
さて、連載中の『老舗が変わるーーーある料亭の再生物語』は、今日は第14回目です。
ささ、ここからです。
「じゃあまずメインは、千樹弁当を売り出すという方向でいいですか」
本田がまとめ始めた。
「千樹弁当を売り出すにあたっては、ただそのパンフレットを作ったり、宣伝をするんじゃなくて、寄席やお花、お茶会等を積極的に誘致して、そこで出す千樹弁当を味わっていただき、その際に千樹弁当を販売しているということを、来ていただいたお客様にパンフレットやチラシ等を渡してアピールするということですね」
「それともうひとつ、都内の老舗デパートに板さんの作ったお弁当を持っていって、扱ってくれるように営業するよ」
社長が自分からも動くことを宣言した。
「私もいくわ」
女将も乗り気になった。
「板さん、何種類か腕によりをかけて作ってくれるかな、見本を。
それにいくらぐらいで売れるかも出してくれるかな」
社長が板さんに早速依頼した。
「社長、デパートで売るとなるといくらぐらいがいいんでしょうかね。
社長や女将さんから、まずいくらぐらいという値段を出してもらった方が、こちらとしては作りやすいんですが」
「そうか、じゃあまず…………、2,000円と3,500円という設定で2種類作ってみてくれるかな。
本田さん、どうでしょう、その値段で」
「そうですね、やはり千樹の味を出すには最低でもそれくらいは必要でしょうからね。
でも逆にもっと高い5,000円ぐらいのものもデパートに提案してみるのも手ではありますね。
1日限定10個とかにしてアピールすれば、それが評判になって、2,000円とか2,500円、3,000円という弁当が売れると思うんですが。
さらにいえば、もっと安い千樹としては作りたくないでしょうけど、700円、800円ぐらいのものも作ってみるというのも手ですね」
本田は戦略的な価格案を出した。
「百円台かあ、それはちょっと………、いくら何でも、うちの材料じゃ作れないだろ」
社長が難色を示した。
女将も無言で頷いた。
「作れないことはないですよ、社長。味を落とさず材料だけ少し安いものを入れてもらえれば大丈夫ですよ」
板長はここでも積極的に意見を出してきた。
本田が続けた。
「というのは、それははっきり言って捨て駒なんです。
もちろん買っていただく限りはおいしいものを作らなくちゃなりませんが、それは2,000円、3,000円の、一番買ってほしい弁当を売るための作戦なんです。よく言われている松竹梅、ですよ」
つづく
それでは、また明日。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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