ごっとさんのブログ

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めまいや難聴が起こるメニエール病

2023-12-22 10:32:28 | 健康・医療
テニススクールに行くと、開始前にストレッチとして片足で膝をかかえたり、つま先をもって後ろに引き上げる運動をしますが、最近この運動が苦手になってきました。

どうも平衡感覚が低下し、片足で立っていることが難しくなってきたようです。耳には音を聞き取る以外に、体の平衡感覚を保つ働きもあります。ストレスや過労が原因でこの両方に支障が生じ、立っていられないようなめまいと難聴が起こる病気が「メニエール病」です。

私の友人も車を運転している最中にひどいめまいに襲われ、自損事故を起こしてしまいましたが、突発性でありその後は起きていないと言っていました。メニエール病は一般的に、耳鳴りや耳の閉塞感の他、ぐるぐると目が回るようなめまいを繰り返します。

めまいは突然起きしばらくすると治まり、めまいの発作は10分程度から数時間で、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。頻度は週に数回程度から、年に数回程度までと個人差があります。初期のめまいは寝ているしかできないほど重いケースが多いようです。

繰り返すうちに症状が軽くなる人もいますが、慢性期になると発作が出ていない時もふらついたり、耳鳴りや難聴が出たりします。再発しやすいのが特徴で、再発を繰り返すうちに進行し、聴力の低下を招きます。

始めは低い音が聞こえにくくなり、慢性化すると高い音も聞き取りづらくなります。耳の奥にある内耳には、1.音を電気信号に変換して脳に伝える、2.体の平衡感覚を保つ、という二つの機能があります。

メニエール病は、内耳の中のリンパ液が増え過ぎて水ぶくれができ、内耳の機能に支障が生じることで起きます。国内の患者数は5万人前後と推計されています。似た病気に突発性難聴がありますが、めまいや難聴を繰り返すことはありません。

診断では聴力検査の他、眼球の運動検査、平衡機能検査などを行います。MRI検査で内耳の腫れを確認することもあります。治療はまず体への負担が小さい方法を試みます。十分な睡眠や適度な有酸素運動を心掛け、生活習慣を見直します。

まためまいや内耳の腫れを抑えるため、抗めまい剤や利尿剤などを投与します。それでも改善しない場合の治療法として2018年に公的医療保険の対象になった「中耳加圧療法」があります。耳鼻科やめまいの専門医を受診したうえで、専用の医療機器を借りて自宅で行います。

こういった治療法はあるようですが、めまいへの対処は難しい気がします。普通突発性ですので、いつ起きるか分からずその防止のために薬を飲むのも抵抗があります。重要なとき(車の運転中など)に起きないことを祈るしかないのかもしれません。


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