ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
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「75歳、医療からの卒業」の販売開始

2020-11-07 10:23:37 | その他
「75歳、医療からの卒業」の販売が開始され、販売足趾カードもできました。

この本を出そうと思ったきっかけは、私以上の高齢者が(私は団塊の世代です)薬局で大きな袋いっぱいの薬を受け取っているところをよく見かけることです。

誰しも(個人差は大きいですが)歳を重ねることによって、身体の色々な部分が悪くなることは当然です。従って高齢者が病院に行く頻度が増えてきますが、加齢によって痛んでしまった臓器を修復することは出来るのでしょうか。

私は長年新しい薬の合成・探索研究をやってきましたが、残念ながら臓器自身を治す薬というのは存在していません。いわゆる対症療法の薬しかないのが現状です。もちろん痛みなどの苦しみを消すことは重要で、それなりの役割を果たしています。

しかし現在の病院は、問診や触診によって診断するよりはすぐに各種検査を行ってその結果で判断しようとします。高齢になれば色々な検査値に異常が出てくることはやむを得ないことです。その異常値をただす治療が非常に多くなっているのではないでしょうか。

例えば血圧ですが、高齢になればある程度の動脈硬化や血管にごみが溜まったりして流れが悪くなり、高血圧となります。これは身体の隅々まで酸素と栄養を運ぶために、正しい血流とするためには必要なことです。

この高血圧の正常値もどんどん変化してきており、昔は「年齢+90」程度まで正常値とされていました。私の歳では160ぐらいは正常とされていたのですが、現在は130を超えると年齢を問わず高血圧となるようです。最近はさらに進んで120ぐらいが望ましい値とされてきています。

この高血圧の治療薬は、血管を若返らせるわけではなく、例えばアンジオテンシンのような血管収縮作用を持つ生体内物質を作らせないようにするといった作用薬です。極端な言い方をすれば、生体内の正常な活動を妨げることによって結果として血圧が下がるというものです。

アンジオテンシンは人間の身体にとって必要なものですので、阻害されないようなルートで作り出しますので、ある程度時間がたつと効かなくなってきます。

こういった治療薬によって重大な副作用というのは出ていないようですが、本当に高齢者に必要な治療なのか大いに疑問を持っています。

このような現代医療についての問題点や疑問点を整理し、「医療からの卒業」としてまとめた書籍です。そろそろ高齢にさしかかっている人や、親が高齢となりどう医療と取り組むかといった年代の方にぜひ読んでいただきたいと考えています。

「75歳、医療からの卒業」 著者 持田顕一 農文協プロダクション 1200円
 販売書店 農文協・農業書センター 03-6261-4760 FAX 03-6261-4761
 ネット販売 田舎の本屋さん http/shop.ruralnet.or.jp/
手近の書店に出ていないため、やや面倒ですがよろしくお願いいたします。



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