超加工食品が寿命を縮める可能性

私は若いころから間食というものをほとんどしたことがありません。

私の研究室では、中央のミーティングテーブル上に常に菓子類がおいてあり、夜にはなくなっていたようです。誰が補充しているのかなど気にしたことはありませんが、なかなか良い習慣だったのかもしれません。

こうした間食をしないという事で、やせ型体系を維持していたのかもしれません。超加工食品の摂取量が多いと寿命が10％以上縮む可能性があるという研究結果が、米国の学会で発表されました。

研究チームは食生活に関する未発表の実態調査に協力した約50万人について、ほぼ30年の追跡調査を行いました。研究チームによると、研究の結果早死にリスクは男性で15％、女性は14％上昇することが分りました。

調査対象者が摂取した食品124品目のうち、超加工食品の摂取が多かった上位90％が筆頭に挙げたのは、過度に加工された飲料でした。中でも最も多かったのはダイエット清涼飲料で、2位が砂糖入りの清涼飲料、続いて超加工パンや焼き菓子といった生成穀物食品の人気が高かったようです。

超加工食品とあらゆる死因、特に心血管系疾患と2型糖尿病による死亡との関係が、大規模かつ長期的な調査で改めて確認されたとしています。今回の研究はアメリカシカゴで開かれた米栄養学会の年次総会で発表されました。

研究チームは1995年に米国立衛生研究所の調査に協力した50〜71歳のアメリカ人約54万1000人から収集した食事に関するデータを分析しました。このデータと、20〜30年後の死亡率との関係を調べました。

その結果超加工食品の摂取が最も少ない人と比べると、超加工食品の摂取が多かった人は、心疾患や糖尿病で死亡する確率が高いことが判明しました。一方ガンに関連した死亡の増加は認められませんでした。

ダイエット飲料は、アスパルテーム、ステビアなどの人工甘味料や、自然食品には含まれない添加物が使われていることから、超加工食品に分類されます。

ダイエット飲料は心疾患系疾患や認知症、2型糖尿病、肥満、脳卒中、心疾患などの原因となるメタボリック症候群による早死にリスク上昇との関係が指摘されています。ベーコン、ホットドック、ソーセージ、ハム、コーンビーフ、ジャーキーといった加工肉も推奨されません。

赤身肉や加工肉は、腸のガンや胃ガン、心疾患、糖尿病などさまざまな死因による早死にとの関係が指摘されています。ここでは食品添加物を加えた食品を超加工食品と定義しているようです。

近年はいわゆる自然食品愛好者が増えているようですが、食品添加物が悪の根源のような論調にはあまり賛成できない気がしています。