ごっとさんのブログ

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10年後ほとんどのガンが治癒可能になる

2024-07-02 10:37:49 | 健康・医療
人間と病気との戦いは、「感染症」が主なものだったようです。これは新型コロナで大騒ぎしたように、一部では現在も続いているのかもしれません。

しかし現在は感染症から「ガン」「心疾患」「脳疾患」へと比重を移しつつあるようです。感染症の薬やワクチンを作る技術や体制は進化し、コロナ禍を経てさらに大きく進化を遂げました。

感染症で死ぬことが減ったために、これらの病気が新たに人間の命を奪う病気として注目されるようになっています。ガンは年齢を重ねるほど発症率が上がる病気です。日本人の平均寿命は延びていますので、ガンを発症する人が増えるのは必然といえます。

国立がん研究センターの推計では、一生涯のうちに何らかのガンになる割合は男性が49%、女性が37%となっています。日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人がガンになるといわれています。

1990年代半ばになると、手術や放射線治療、抗ガン剤などの組み合わせによって治るガンが増えてきました。2000年代になるとヒトゲノムの解読が完了し、遺伝子解析技術が格段に進歩して、基本的に遺伝子疾患であるガンを効果的に治療できるような画期的な薬や治療法も登場しました。

ガン細胞だけを狙い撃ちする分子標的薬、免疫細胞を覚醒させてガン細胞を再度攻撃できるようにする免疫チェックポイント阻害剤が開発され、治せるガンが増えていったのです。この他にも腫瘍溶解性ウイルスを使用した治療薬、光目的療法など新しい薬や治療法が続々出ています。

胃ガン、直腸ガン、大腸ガン、乳ガンは早期発見や早期治療さえできれば、克服できる可能性のある病気となりつつあります。血液のガンである白血病も、治療法や薬が進化しています。例外はありますが、ガンの発症から亡くなるまでに多くの場合は数年、長い場合では10年以上の余命があります。

過去のガン治療薬の増え方、薬の開発状況を見ると、2035年にはほとんどのガンは治療可能になるのではないかと考えられるるようです。もちろん治療のめどが立っていないガンもまだあり、例えば膵臓ガンや胆管ガンです。

膵臓も胆管もCT検査や超音波検査では見えにくい位置にあり、ガンの発見が難しいという性質があります。痛みや機能障害のような自覚症状が現れにくく目立たないこともあって、気付いた時には手遅れになるほど病気が進んでいることの多いガンです。

それでもガン全体を俯瞰して見れば、現在は20世紀後半と比べて克服が進んでいるという事は疑いようがないと言えるようです。