今日はYOSさんから頂いた珍しい写真 「ハシボソガラスの巣」 をご紹介します。
私はカラスについて何も知らないのですが、カラスは賢いので悪戯をするとそれを憶えていて
その人に仕返しをすると聞いたことがあります。(YOSさんから掲載の許可を頂いています。)
写真は、20m を超える アカマツ の松枯れ木を伐採した時に回収された
枯れ木の上部にあった、 「ハシボソガラスの巣」 です。
私達の身の回りにいるハシブトガラスと、ハシボソガラスの2種類を指してカラスと呼んでいます。
ハシボソガラスの 学名: Corvus corone は、 「死肉を食うカラス」 の意味がありますが
実際は植物質を好むそうです。
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ハシボソガラスと、ハシブトガラスの見極めは難しいですが・・・
ハシボソガラスは
くちばしが細目で段差がなく、両足を交互に出して歩くことが多く、おじぎをするように 「ガーガー」
と鳴き、「ゴンベが種まきゃ、カラスがほじくる」と、言われてるカラスがハシボソガラスです。
ハシブトガラスは
くちばしが太くておでことの間に段差があり、両足そろえてピョンピョンと跳ぶ歩き方が多く喉を
膨らませて 「カー カー」 と澄んだ泣き声をしています。 都市部で見られるのがハシブトガラスです。
※ ここからは、巣を回収された時の様子を YOSさんのメール から抜粋させて頂きました。
カラスの巣を下から見ることはよくあるのですが、上から見たことがありません。
下から見た時、ゴツゴツとした印象しかないのですが
巣の中心部は、全く印象の違うものだったので、感動しました。
まさにフカフカのベッド。
素材は、ヒノキの皮のような薄い木の皮、ワラ、真綿(化繊ではありません)。
更には、獣の毛。 そして杉苔まで。
杉苔は、まだ青く、木の枝と中央のベッドとの間にクッションのように挟み込んでいました。
まさに、空調、湿度管理が充実した見事な巣でした。
チェーンソーを入れた直後に、この巣に気付いたのですが途中でやめることも危険で
切り倒しましたが、大きな音を立てて倒れたのに、木から振り落とされず崩れもしていません。頑丈なつくりだということにも感動しました。
ところで、この話、落ちがあります。
この巣の住民、ハシボソガラス君ですが、切り倒した後に帰ってきたようでした。
近くの高木にとまり、きょろきょろ。俺の家は、ここはどこだとばかりに、あたりを探っています。
その表情に申し訳ない気持ちと、悪さをしたと悟られたら、と逆襲されるのではとびくびく。
幸い、木ごとなくなっているので、カラス君の理解の外にあったようです。
∽∽∽∽∽ ひとりごと ∽∽∽∽∽
頂いたメールを読んでいて、賢いカラスならではの “フカフカベッド” なのだなぁ~と思うと
同時に 「俺の家は、ここはどこだ」 とばかりに、“きょろきょろ” とあたりを探っている カラスの
表情が見えてくるようで、とてもあの嫌われもののカラスとは思えなくて可愛く感じました。
ハシボソガラス君にとって、木ごとなくなるのは想定外だったでしょうね~ 私からもゴメン!
~~~~~~~ 今日の誕生花 日比谷花壇より ~~~~~~~
花名 : カルミア 花言葉 : 賞賛
薄いピンク色の花は、下から覗くと日傘のように見えます。大正4年ごろ渡来しましたが
園芸植物として一般的に知られるようになったのは、昭和30年ごろです。