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第21回キトラ古墳壁画公開③「地下展示室でみるキトラ古墳と壁画」

2021年10月30日 | 奈良・キトラ古墳壁画と高松塚古墳壁画
四神の館1階の、見学用ガラス窓から「西壁 白虎・天井 天文図」を
見たあと、キトラ古墳石室などがの地下1階の展示室へ行きました。

四神の館 地下1階の展示室

写真も撮ることが出来て、楽しく学べ施設になっています。


キトラ古墳・円墳の断面図です。

石室の原寸大レプリカ

写真左が西壁で、正面が北壁、右が東壁、
そして、盗掘者が破壊した南壁は入口右側にあります。

十二支の動物たち

キトラ古墳壁画の獣頭人身の十二支は方位に合わせて各壁に配置されています。十二支の歴史的な起源は大変古く、その発生は殷(いん)代(紀元前17~11世紀)にさかのぼります。

干支は、季節や天文がめぐる状況を数えるために用いられ、初めは日を、のちに年月時刻や方位表すようになりました。現代のように「年」を十二支で記すのは、約12年で天球上を一周する木星の運行と十二支が結びつき始まったものです。キトラ古墳の十二支像は、日本で十二獣を表したもっとも古い例のひとつです。



写真左「西壁 白虎」、下に「申・酉・戌」


写真正面「北壁 玄武」と、上「天井 天文図」
下に「亥・子・牛」


写真右「東壁 青龍」、下に「寅・卯・辰」


南壁は、棺をいれた後に石室を塞ぐ閉塞石です。
「南壁 朱雀」の下に「巳・午・羊」

奇跡的に残った「朱雀(すざく)」
石室を塞ぐ閉塞石に、泥棒が入り込んだあとがありました。石を壊して孔(あな)をあけ、石室内に入り込んだのです。しかし偶然にも、その孔は石の内側に描かれた「朱雀」を避けてあけられていました。


キトラ古墳 「天井 天文図」

キトラ古墳石室の天井に描かれた天文図は、現存する世界最古の科学的な天文図です。天の赤道や太陽の通り道である黄道が描かれ、大きな呪術的力をもつとされた北斗七星をはじめとする中国の星座が配置されています。円を描くためのコンパスを使ったあとも確認されており、正確とは言えないまでも、実用的な天文図をもとにして描いたと考えられています。

高松塚古墳 「天井 天文図」

『日本書記』の天文に関する記録によれば、日本で天文に大きな関心がもたれるようになった時期は飛鳥時代からです。

●四神とは、四方を司る霊獣です。(※四神の画像を追加しました。)
 東は 「青龍 」


 南は 「朱雀」


西は 「白虎」


北は 「玄武」



地下展示室では、他にもいっぱい見たのですが限が無いので
これ位にして、キトラ古墳へ向かいます。
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