kikoがスタート

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ロンドン・ナショナル・ギャラリー展④「ヴァン・ダイクとイギリス肖像画」

2020年04月26日 | 美術館・博物館
国立西洋美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」は延期していますが
3月31日(火) BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」で、国立西洋美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」が放送されていたので録画に撮って見ています。

今日は、②「イタリア ルネサンス」→③「オランダ絵画の黄金時代」の続きで
④「ヴァン・ダイクとイギリス肖像画」です。18世紀はイギリス美術の黄金時代と呼ばれ、 特に肖像画と風景画の2ジャンルが隆盛を迎えます。


イギリスは、他のヨーロッパの国々と比べても群を抜いて肖像画を愛好した国です。17世紀にフランドルからやってきたヴァン・ダイクは、その後のイギリス肖像画の展開に決定的な役割を果たします。

●レディ・エリザベス・シンベビーとアンドーヴァー子爵婦人とドロシー

アンソニーヴァン・ダイク 1635年頃

ヴァン・ダイクは、ルーベンスの工房の筆頭助手として活躍していた人物です。
この時イギリスでは国王のチャールズ1世がルーベンスをイギリスに招きたいと考えていました。

そして英国王チャールズ1世の宮廷画家となったのが、理想化 盛り方が上手だった「ヴァン・ダイク」でした。

左の白いドレスの女性が姉のドロシーです。
この時は未婚だったので、それを表す白いドレスに身を包んでいます。
右の茶色のドレスを着ているのが妹のエリザベス。


この作品は妹のエリザベスの婚約を機に描かれたもので
妹のエリザベスに、キューピッドがバラの花を渡しています。

ヴァン・ダイクは、ここにいるキューピッドのように実在しないものを絵の中に登場させ、この姉妹が高貴な人物であるという事を表現しています。

●トマス・コルトマン夫妻

ジョゼフ・ライト・オブ・ダービー 1770-72年頃

この作品も「ダブル・ポートレイト(二重肖像画)」で描かれています。
トマス・コルトマンとその妻のメアリ・バーロウが、結婚してから約一年を経た頃に描かれています。


画家ジョゼフ・ライトとモデルのトマス・コルトマン夫妻は友人関係でありパトロンでもあり、遊び心に男性のポケットにコインが入っているのが、そのまま描かれています。

※肖像画の伝統的なルールとしては「一枚一人」ですが、この作品は二人が描かれています。このような肖像画を「二重肖像画(ダブル・ポートレイト)」と呼びます。

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