名古屋市美術館で「ガウディとサグラダファミリア展」が開催されています。2023年12月19日(火)~2024年3月10日(日)
私はWEB予約して、2023年年11月24日に佐川美術館開催の
「ガウディとサグラダ・ファミリア展」へ行きました。
滋賀展の佐川美術館では日時予約制でしたが
名古屋展では時間指定は無いようです。
数年前から図録は購入しないようにしていましたが
今回は購入した図録を見ながらブログに残しています。
クリプタ(地下礼拝堂) 1882‐87
ガウディ就任時(1883年11月)、ビリャール案で着工したクリプタ外周壁は付け柱の柱頭に達していた。貴重な財源を無駄にはできず、平面形は原案を活かしながらも、聖堂交差部からの大階段を端部の放射状祭室2ヶ所に移し、内陣の床を支える中央ホール天井を10m高くする。
これは採光を考慮してのことであり、クリプタ周辺にも採光と換気を兼ねた空堀を設けた。典型的なネオ・ゴシック様式のつくりで、柱頭はヴィオレ=ル=デュク著『フランス中世建築事典』を参考にした。
ステンドグラス
左:クリプタのステンドグラスはガウディの最初期の極めて時代がかったさ作品で、絵付け後に熱してガラスに密着させる技法がとられた。放射状7祭室中央の聖ヨセフ祭室(1885)が最初で、残りの6祭室ステンドグラスは1890年に設置された。
合計21個のステンドグラスはすべて同じデザイン、各窓8体の天使(祈り、歌う、奏でる、供えるの各2体)とユリが描かれる。
右:放射状祭室中央の聖ヨセフ祭室1885年完成
より有名なガウディのステンドグラスは、マリョルカ大聖堂修復(1904-14)で制作された内側のバラ窓や高窓で、3原色の色ガラスを重ねる技法が使われた。最高の出来栄えだが、費用と時間がかかるのに加え、重いという欠点があった。
サグラダファミリア聖堂 2023年6月現在
全体図の中で建設が完了している部分は白く
これから建設する部分は茶色に描き分けられています。
受難の正面
降誕の正面側
ガウディとサグラダファミリア展の①~⑨は←でご覧ください。
●追記
キリスト磔刑像(たっけいぞう) 卓上十字架・燭台
未完の聖堂と知られますが、クリプタでの礼拝が可能で既に聖堂として機能していたからこそ、未完であることが許されたといえます。そのため礼拝用聖具が必要に応じて順次制作されました。錬鉄細工の卓上十字架や燭台などの聖具はガウディの手によるものである。
卓上十字架は十字架本体と2台の燭台の脚部からなる。この燭台のねじれ(ラセン)は最初錬鉄細工で、後に円柱で採用されたガウディの常套手段。銅・鋳鉄製のキリスト磔刑像はカサ・バッリョの祭壇用にガウディの指示で彫刻家カルロス・マニに作らせたもので、クリプタの主祭壇用にも利用された。
私はWEB予約して、2023年年11月24日に佐川美術館開催の
「ガウディとサグラダ・ファミリア展」へ行きました。
滋賀展の佐川美術館では日時予約制でしたが
名古屋展では時間指定は無いようです。
数年前から図録は購入しないようにしていましたが
今回は購入した図録を見ながらブログに残しています。
クリプタ(地下礼拝堂) 1882‐87
ガウディ就任時(1883年11月)、ビリャール案で着工したクリプタ外周壁は付け柱の柱頭に達していた。貴重な財源を無駄にはできず、平面形は原案を活かしながらも、聖堂交差部からの大階段を端部の放射状祭室2ヶ所に移し、内陣の床を支える中央ホール天井を10m高くする。
これは採光を考慮してのことであり、クリプタ周辺にも採光と換気を兼ねた空堀を設けた。典型的なネオ・ゴシック様式のつくりで、柱頭はヴィオレ=ル=デュク著『フランス中世建築事典』を参考にした。
ステンドグラス
左:クリプタのステンドグラスはガウディの最初期の極めて時代がかったさ作品で、絵付け後に熱してガラスに密着させる技法がとられた。放射状7祭室中央の聖ヨセフ祭室(1885)が最初で、残りの6祭室ステンドグラスは1890年に設置された。
合計21個のステンドグラスはすべて同じデザイン、各窓8体の天使(祈り、歌う、奏でる、供えるの各2体)とユリが描かれる。
右:放射状祭室中央の聖ヨセフ祭室1885年完成
より有名なガウディのステンドグラスは、マリョルカ大聖堂修復(1904-14)で制作された内側のバラ窓や高窓で、3原色の色ガラスを重ねる技法が使われた。最高の出来栄えだが、費用と時間がかかるのに加え、重いという欠点があった。
サグラダファミリア聖堂 2023年6月現在
全体図の中で建設が完了している部分は白く
これから建設する部分は茶色に描き分けられています。
受難の正面
降誕の正面側
ガウディとサグラダファミリア展の①~⑨は←でご覧ください。
●追記
キリスト磔刑像(たっけいぞう) 卓上十字架・燭台
未完の聖堂と知られますが、クリプタでの礼拝が可能で既に聖堂として機能していたからこそ、未完であることが許されたといえます。そのため礼拝用聖具が必要に応じて順次制作されました。錬鉄細工の卓上十字架や燭台などの聖具はガウディの手によるものである。
卓上十字架は十字架本体と2台の燭台の脚部からなる。この燭台のねじれ(ラセン)は最初錬鉄細工で、後に円柱で採用されたガウディの常套手段。銅・鋳鉄製のキリスト磔刑像はカサ・バッリョの祭壇用にガウディの指示で彫刻家カルロス・マニに作らせたもので、クリプタの主祭壇用にも利用された。
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