喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

中秋の名月

2011-09-12 | ブログ


 考えてみれば、満月は1年間にたったの12、13回しかない。
曇りで見えない時もあるので、あこがれが強くなる。

 そんな満月の中でもなぜか特別扱いされる中秋の名月。
昔から八月十五日の月を「中秋の名月」と呼んできた。
 
 一年には「春夏秋冬」の四季がある。
旧暦では3ヶ月毎に季節が変わり、
 「一・二・三月」は春、「四・五・六月」は夏、
 「七・八・九月」は秋、「十・十一・十二月」は冬
と分けられる。
 
 そしてそれぞれの季節に属する月には、
 初・中・晩の文字をつけて季節をさらに細分するのに使った。
この季節の細分によれば、「八月」は秋の真ん中で「中秋」となる。
旧暦の暦月の日数は29日か30日のいずれかなので、15日は暦月の真ん中の日と考えることができる。

 旧暦の八月十五日という日は秋の真ん中の月の真ん中の日、
つまり秋全体の真ん中の日と考えられるから、この日のことを「中秋」と言うことがある。

 旧暦は太陰暦の一種だから、日付は月の満ち欠けの具合によく対応している。
月の半ばである15日の夜の月は必ず満月か満月に近い丸い月が見えることから
 「十五夜の月」 = 「満月」
と考えられるようになった。
中秋の日(旧暦八月十五日)の夜の月も当然満月かそれに近い月。

 娘が双眼鏡で月を観て、その様子に感動していた。

 もうすぐ、お彼岸。
秋は深まっていく。


 

田舎の平礒で観る中秋の名月

2011-09-12 | ブログ


 今夜は、中秋の名月。
夜8時頃から3人の子どもたちとベランダに出て、満月を観た。
雲が多かったが、月が高く昇るにつれて、しだいに雲が少なくなっていった。
あたりがどんどん明るく照らされていった。
夜だというのに、まるで夜明け前のような明るさ。

「こんなに月って明るいんやなー。」
娘が感激したように言った。

 田舎の平礒では、月が出ていなければ真っ暗闇。
それを暗くて不便と思う人もいるが、
暗闇があるってことが今や貴重なのだ。
 だから星だってキラキラと輝ける。

 そうこうしていると、妻がお月見団子を作ろうと言いだし、
娘たちと一緒に作り、月を観ながら食べた。
なかなかの風情だ。
 中秋の名月の頃は、秋の収穫時期でもあり、
実りに感謝する。

 写真を撮ったが、なかなか上手く撮れない。
高感度撮影してみたら、あたりの景色は撮れたが、
月の輝きが太陽のように強くなりすぎた。
海に反射する月の輝きもまたいいものだ。
 向こう側の明かりは、釜木のもので、ちっちゃくてかわいい。



 上を向こう。
広い世界が宇宙へと続いている。 


 

三崎小中学校運動会

2011-09-12 | ブログ


 昨日、真っ青な秋晴れのもと三崎小中学校運動会があった。
これは、たくさんの中学校行事の中でも、思い出に残るものとして1番だ。
それだけに子どもたちの気持ちの入れようもちがう。
 特に応援合戦は、夏休みから3年生を中心に準備にかかる。
9月に入り、その練習の熱は徐々にヒートアップ。
運動会前日は、きびしい言葉も飛びかい、ますます志気が高まる。
 
「棒うばい」では、ズルズルと地面を引きづられながらも最後まで棒にしがみつく男子。
「短距離走」では、コーナーで転倒し肘やすねをかなりすりむき、それでも最後まで走りぬく女子。
「応援合戦」では、声をからしながらクシャクシャの顔で自分たちを表現する中学生。

 運動会は、順調に進んでいった。
そして閉会式で結果発表。

 応援の部、優勝赤組。
 競技の部、小学校赤組、中学校赤組。
 総合優勝、赤組。
 赤組の完全勝利。

 喜びにわく赤組。
それとは対照的にうつむく白組。
 かたづけが終わり、それぞれの組に分かれて、解団式が行われた。
赤組は、笑顔笑顔の盛り上がり。
私も感想を求められたので、2つのことを言った。
1つ目は、「1人も欠けることなく運動会がおこなわれたことを幸せに思う。
特に今年はこんなあたりまえを幸せに思う。」
2つ目は、「赤組のみんながこれほど輝けたのは、良きライバルの白組がいたから。
本当に三崎中はすばらしい。これからも大いに盛り上げていこう。」 



 白組の様子をのぞいてみた。
3年生はもちろん、多くの子どもたちが号泣していた。
「俺が太鼓を打つのをまちがえんかったら応援合戦は勝てていた。みんなごめん。」と泣き崩れる3年生男子。
「そんなことない。すごく上手かったよ。」とかばい泣き出す女の子。
あれほどがんばったのにいい結果が残せなかった。
それほど悔しかったのだろう。
一方で、みんな一生懸命にがんばったことへの感謝の気持ちが、
抑えきれず号泣したのだろう。

 胸がジーンとした。
白組の子どもたちは負けたことで、大きなものを手に入れた。
これは一生の宝物だ。

 夜、海がきれいに見える山本旅館で懇親会が開かれた。
2次会は、もちろん銀河。
 あまりにすばらしい運動会だったので、うれしくて、
少し飲み過ぎた。
いやだいぶん飲み過ぎた。

 こんなすばらしい時間を1つずつ残していきたい。