岬猪(はなじし)とは、私が勝手に名づけた佐田岬の猪たちのこと。
その多さが農家にとって悩みの種になっている。
いっそうのこと捕獲した猪の肉をブランド化して売り出したらと思い、
名前だけを考えていた。
400㍍を超え、近辺では一番高い伽藍山に上ったのは、
体験農場を見るためだ。
ここには今年被災した東北地方を支援するための金太郎芋(サツマイモ)が
たくさん育てられている。
予想収穫量は、約3トン。
そのプロジェクトについては後々お伝えしたい。
せっかく実った金太郎芋を猪に食べられないよう苦心している。
電気柵はもちろん、実は青色の光を嫌うらしく、
所々に青色の発光ダイオードを設置している。
その様子を聞いて、見に来たというわけだ。
一足早いクリスマスのような気分。
辺りには、鈴虫の鳴き声が暗闇に響きわたっていた。
この音のある風景は、けっこういいかもしれない。
そしてこの帰り道、何と松地区の山道路で、
けっこう大きくなった4頭のうり坊(猪の子ども)を見たのだ。
ここは、もののけの山みたいだ。