喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

竹筒の灯  国立大洲青少年交流の家にて

2011-11-17 | ブログ


 私は、灯が大好き。
炎のやさしいゆらめきを見ていると、心が癒される。

 遠い過去の思い出がよみがえる。
我が家の母屋が、まだ昔の古い建物だったころ。
土間の台所の脇には、2つのかまどがあった。
一段高くなった板張りの床に座って、薪をくべられるようになっている。

 そのかまどをいつも守っていたのは、今はなき祖母ミチエばあちゃんだった。
4歳くらいの幼い私は、その場所が大好きで、
いつもばあちゃんの横に座って、一緒に火の番をしていた。

 あかあかと燃える炎がまぶしかった。
そして炎が熱く顔に照りつける。

 火加減を弱めると、
その炎は何とも言えないやさしい色となり、
ちょうどいい熱さを伝える。
 そのうち私は、ばあちゃんの膝枕でうとうとと眠ってしまう。
 不思議なもので、このときの光景をよく覚えている。

 写真は、先日国立大洲青少年交流の家を会場に開かれた、
地域教育実践交流集会の夕方に職員のみなさんが玄関アプローチにセッティングしてくれた
竹筒の灯り。
 思わずしばらく眺め、遠い過去の記憶を思い出し懐かしんだ。

 灯のある生活って、いいものだ。