千年の歴史がある猿まわしが、差別が大きな原因でなくなってしまいました。

いったん途絶えた芸能を復活させるというのはなみたいていの努力でできるものではありません。
山口県の村崎さんたちは、日本の子どもたちのために復活させようという姿勢を持ち、
そして「差別されてもいいから復活を」ではなく、
「絶対に差別されない」という確信を持って猿まわし復活に挑戦されました。
多くの苦難を乗り越え昭和53年、幻の芸能がベールを脱いで再び姿をあらわしたのです。
ソニーのCMで、ウォークマンを聞いていた猿。
「笑っていいとも」で大人気だった「反省!」のポーズをとる猿。
これらはすべて復活を果たした猿まわしの猿です。

参観日当日、全校でそのような学習をした後、猿まわしを見ることになったので、
子どもたちの意識も高く、楽しみで目が輝いていました。
猿にムチを与えない、人間との信頼関係を大切にした教えこみ方「本仕込み」。
それは全く子育てにもあてはまるものでした。
子どもたちは、そのすばらしさにさまざまな感想を持ったようです。
『○授業では、昔猿まわしをする人たちは差別を受けていた、と言っていたけれど、
村崎さんは悲しいことなんてなかった、と言っていたのに感動しました。
私も前向きにがんばっていきたいです。(1年生)
○見ている人に元気や幸せを与えるために、猿まわしを復活させ、活動されているのを見て、
私も誰かに元気や幸せを与えられるようになりたいなと思った。
また差別をなくすためには、まず自分の身の回りから見なおしていきたい。(2年生)
○受け継がれてきた猿まわしを大事にしているところを見て、
僕もふるさと三崎を大事にしていきたいなー、と思いました。(3年生)』

佐田岬の田舎の子どもたちのこんな心が明るい未来をつくっていくのだと思いました。
若者には、夢がつまっています。
すてきなふるさとを一緒につくっていこう。

いったん途絶えた芸能を復活させるというのはなみたいていの努力でできるものではありません。
山口県の村崎さんたちは、日本の子どもたちのために復活させようという姿勢を持ち、
そして「差別されてもいいから復活を」ではなく、
「絶対に差別されない」という確信を持って猿まわし復活に挑戦されました。
多くの苦難を乗り越え昭和53年、幻の芸能がベールを脱いで再び姿をあらわしたのです。
ソニーのCMで、ウォークマンを聞いていた猿。
「笑っていいとも」で大人気だった「反省!」のポーズをとる猿。
これらはすべて復活を果たした猿まわしの猿です。

参観日当日、全校でそのような学習をした後、猿まわしを見ることになったので、
子どもたちの意識も高く、楽しみで目が輝いていました。
猿にムチを与えない、人間との信頼関係を大切にした教えこみ方「本仕込み」。
それは全く子育てにもあてはまるものでした。
子どもたちは、そのすばらしさにさまざまな感想を持ったようです。
『○授業では、昔猿まわしをする人たちは差別を受けていた、と言っていたけれど、
村崎さんは悲しいことなんてなかった、と言っていたのに感動しました。
私も前向きにがんばっていきたいです。(1年生)
○見ている人に元気や幸せを与えるために、猿まわしを復活させ、活動されているのを見て、
私も誰かに元気や幸せを与えられるようになりたいなと思った。
また差別をなくすためには、まず自分の身の回りから見なおしていきたい。(2年生)
○受け継がれてきた猿まわしを大事にしているところを見て、
僕もふるさと三崎を大事にしていきたいなー、と思いました。(3年生)』

佐田岬の田舎の子どもたちのこんな心が明るい未来をつくっていくのだと思いました。
若者には、夢がつまっています。
すてきなふるさとを一緒につくっていこう。

先日24日、四国最西端の三崎小中学校におそらく初めて「猿まわし」がやってきました。
10倍楽しむために、少し調べて見ました。
インドの歩く聖人、マザーテレサが、「愛の反対は憎しみではなく、無関心です。」と言われています。
無関心であること、苦しむ者に関わりを持たずに傍観者であることが、愛の対極にあるということです。
人権問題や同和問題においても同じことが言えると思います。
三崎中学校の人権・同和教育では、正しく知ること、楽しく知ること(関心を高めること)を進めています。
昔習った江戸時代の身分制度「士農工商」は、今はどの学校でも全く習いません。
新しい資料の発見があったり、研究が進んだりしたためです。

今年度の人権強調月間では、「猿まわし」について学び、実演を見ることができました。
子どもたちはとても楽しく、深い学びをしたようです。
「猿」は、日本人にとって身近な動物で、昔話やことわざ・熟語に多く出てきます。
私たちのふるさと佐田岬の語源が、猿田彦神(さるたひこのかみ)に由来していたり、
馬や牛の守り神とされていたり、または福を呼びこむものとして猿まわしが大切にされていたことを知りました。
世界遺産の日光東照宮の神馬の馬小屋に「見ざる・言わざる・聞かざる」の猿の彫り物がされているのもそのためです。
猿まわしには、1000年もの古い歴史があります。
そんな神がかりなことができるということで、
猿まわしは人々から別な人という目で見られ差別されました。
それが大きな原因として、昭和30年代の終わりには全国から消えてしまいました。
貴重な伝統芸能が、差別によって消されてしまったのです。