明日。12月8日は、日本がハワイ真珠湾を攻撃した日。
あれから70年が経とうとしている。
三机は真珠湾に地形が似ていて、日本のパールハーバーと呼ばれる。
だから九軍神の訓練場所に選ばれた。
という話は残念ながらまちがい。
九軍神は三机に滞在はしたが訓練はしていない。
三机沖で母艦「千代田」が停泊をして、九軍神らは三机を宿泊地とした。
なぜ三机が宿泊地になったのか。
それは人の往来が非常に少なく、機密を守りやすかった土地だと判断されたからだ。
本格的な訓練は広島や高知の宿毛で行われた。
九軍神は地元では規則正しく、明るかったという。
朝8時から旅館の弁当を持って母艦に行き、夕方6時頃宿に帰る、という生活をしていた。
宿ではトランプや将棋をして楽しんだり、一週間に一度は10時まで無礼講で酒を飲んだりしていた。
岩宮旅館に泊まったのは、岩佐直治中佐、横山正治少佐、古野繁実少佐、広尾彰大尉、捕虜第1号となった酒巻和男氏、
シドニー・マダガスカルを攻撃した秋枝・中馬・乙坂・松尾中尉、
伴少尉、訓練中に事故死した神田少尉、教官の八巻大尉
の士官12人。
明日12月8日、毎年続いている三机の地元青年団主催の慰霊式が夕方6時から行われる。