特集 「田舎の注連縄 (しめなわ)」
お正月を迎えるために我が家は、お盆と同じくらいいそがしかった。
父は、師走の20日を過ぎた頃から、注連縄を作り始めた。
最近は買う人が多いが、手作りが我が家のこだわり。
家の中に祀(まつ)られている多くの神々、庭の鳥居や祠、玄関、山小屋、車など
その数は相当ある。
家族で手分けして飾りつけをする。
子どもたちは、教えてもらいながら、1つずつ覚えていく。
文化の襷(たすき)リレー。
本来お正月というのは、年のはじめにあたって、
一年間家を守ってくれる歳神さま〈お正月さま〉を迎える行事。
門松は歳神さまの依代(よりしろ)であり、神さまが降りてくる目印と考えられている。
注連縄は、神を迎える清浄な場所であることを示す飾りで、
周囲の汚れを絶つ印として用いられてきた。
だから神社や神が宿る岩や木は、清浄な場所として注連縄が飾られる。
正月を迎える玄関などには、災いを入れないように結界の意味で飾られる。
また注連縄には橙(だいだい)を飾るが「家が代々繁栄しますように」との願いがこめられている。
我が家では橙がなかったので、代わりの柑橘を飾っている。
裏白(うらじろ)という葉を飾るのは「後ろ暗いところのないように」や
長寿への願いがこめられている。
このような日本古来の深い意味がこめられているので、
ていねいにていねいに飾りつけを行い、手を合わせて拝んでいる。
文化と伝統を心と体で感じられることが田舎の良さだ。
岬人
お正月を迎えるために我が家は、お盆と同じくらいいそがしかった。
父は、師走の20日を過ぎた頃から、注連縄を作り始めた。
最近は買う人が多いが、手作りが我が家のこだわり。
家の中に祀(まつ)られている多くの神々、庭の鳥居や祠、玄関、山小屋、車など
その数は相当ある。
家族で手分けして飾りつけをする。
子どもたちは、教えてもらいながら、1つずつ覚えていく。
文化の襷(たすき)リレー。
本来お正月というのは、年のはじめにあたって、
一年間家を守ってくれる歳神さま〈お正月さま〉を迎える行事。
門松は歳神さまの依代(よりしろ)であり、神さまが降りてくる目印と考えられている。
注連縄は、神を迎える清浄な場所であることを示す飾りで、
周囲の汚れを絶つ印として用いられてきた。
だから神社や神が宿る岩や木は、清浄な場所として注連縄が飾られる。
正月を迎える玄関などには、災いを入れないように結界の意味で飾られる。
また注連縄には橙(だいだい)を飾るが「家が代々繁栄しますように」との願いがこめられている。
我が家では橙がなかったので、代わりの柑橘を飾っている。
裏白(うらじろ)という葉を飾るのは「後ろ暗いところのないように」や
長寿への願いがこめられている。
このような日本古来の深い意味がこめられているので、
ていねいにていねいに飾りつけを行い、手を合わせて拝んでいる。
文化と伝統を心と体で感じられることが田舎の良さだ。
岬人