
知り合いに谷口桂さんという登山家・アルパインクライマーがいます。
私にとっては、住む世界が違う想像を絶する女性。
でもひょんなことから出会い、飲み、メールなどのやりとりをさせてもらっています。
小さなきゃしゃな体にどうしてエベレストやマナスルに登る力があるのだろう、
といつも驚きと憧れの目で見ています。
写真は、日本人初のピオレドール賞の”金のピッケル”
をかかえる谷口さん。
何ともすごい女性です。

そんな谷口さんがアフリカケニアのキリマンジャロから帰ってきたという
連絡がありました。
そして今夜はパタゴニア横浜店でトークがあるということでした。
そのパタゴニア横浜店は、谷口さんを次のように紹介していました。
『子供の頃から冒険家に憧れていた。
本の中で、世界中を冒険した。
いつか自分も未知の領域を冒険したい ― そうやって初めて出かけたアラスカの山。
その山の頂上からもっと広い世界が見えて、自分の冒険の旅は始まったかもしれない。
でもふと気付けばすぐ近くにも冒険はあったりして。
ルールはない。
でも自分で決めたことを達成する。
それって楽しい人生だ。
子供の頃から皆と同じことをやらされるのが嫌で、
本の中でいつも未知の世界への冒険を夢見ていた。
本の中の世界だと思っていた槍ヶ岳に登ったことから山の魅力のとりことなり、冒険の世界が広がった。
難しいことというよりも誰もやったことのないことに惹かれる。』

特に心ひかれるのが、
「ふと気付けばすぐ近くにも冒険はあったりして。
ルールはない。
でも自分で決めたことを達成する。
それって楽しい人生だ。」
という考え方。
何か大きなことをすることが自分の成長だとか、
楽しさと思いがちになるけれど、
そんなことは簡単にできることではないし、
チャンスも多くない。
普段の生活の中に成長や楽しみはつまっていると思います。
二宮金次郎の「積小為大」という言葉を思い出します。
ふるさと佐田岬の天まで続きそうな青石。
そこにも大きな挑戦と喜びがあったことでしょう。
普段の生活をもっと大切にしたい。
今という瞬間をもっと大切にしたい。
そんな思いが改めてわいてきました。
岬人(はなんちゅう)