喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

高校生レストランの奇跡  岸川政之さん講演会

2013-01-26 | 地域づくり


 先日1月19日、誕生日。
この日、誕生日ながらぜひ聞いてみたい講演会があった。

 それは、「高校生レストランの奇跡 ~まちの宝の見つけ方と磨き方~」
という岸川政之さんの講演会。

 あのとても有名な高校生レストランの仕掛け人。
岸川さんは、三重県多気町職員。
地域の農業振興とともに、
「地元の三重県立相可(おうか)高校の生徒が活躍するステージをつくりたい。」
と、地元農産物を使い、食物調理科の高校生がその調理の腕前を披露できるレストランを企画。


 平成17年、「まごの店」として誕生。
これは、高校生レストランとして話題を呼び、全国から観光客や研修員が集まる。

 平成20年には、相可高校卒業生による「せんぱいの店」をオープン。

 この取組もさることながら、
岸川さんの語りにとてもひかれた。
 やさしい語りでありながら、その言葉にはすごく力強さが感じられた。

 我が故郷の愛媛県立三崎高校の存続(分校化)が気になっているので、
いてもたってもいられない。

 岸川さんは、まちの輝きについて力強く言われた。
「まちのいいところだけをとにかく見つけましょう。感じましょう。
すべては、そこから始まります。」

 自分のふるさとのよさを感じられなければ、ふるさとはよくなんてならない。
好きになること、誇りに思えること。

 別に無理にそう感じようとしなくても、ふるさとをよく見つめるだけでいい。
 以前似たようなことを、尊敬する双海町の若松進一さんから言われた。




 
 第2部は、その若松進一さんがコーディネーターをつとめ、
地元愛媛県で活躍する、「伊予農業高校希少植物保全プロジェクトチーム」
「東温高校商業科(企業と連携した東温石っけん開発)」
「長浜高校水族館部」
のすばらしい活動報告と意見交換。



 最後に若松進一さんと岸川政之さんの応援メッセージ。

 会場は、定員をはるかに超える150人もの若き高校生やまちづくり人の情熱で燃えていた。

 ふるさとを輝かせていきたい。





 

イル・デ・パン  Île des Pins (Isle of Pines)

2013-01-26 | ブログ
 まちを歩きながら、町並みを感じたり、個性的な店に立ち寄るのが好き。

愛媛県伊予市の国道56号線沿いに、大きなログハウスのレストランがある。



木造の家に興味があるので、料理は二の次で入ってみることにした。



「お一人様ですか?」
「はい。」
「あちら薪ストーブの前の席へどうぞ。」

床が周りよりも一段低くなっていて、仕切られている。
テーブルは2つ。
目の前に、冷えた体を温めてくれる薪ストーブが置かれている。



メニューにこだわりはないが、この店のオリジナルを食べてみようと思った。
特製ソースのとんかつを注文。



もうしぶんない味。

 落ち着きのあるくつろげる空間。
大人の隠れ家。

 この店の名前が気になったので、調べてみた。
イル・デ・パンとは、フランス領ニューカレドニアの島の一つ。
オーストラリアのそばで、南太平洋の宝石箱とたとえられる。

 1774年、探検家ジェイムズ・クックがニュージーランドへの2度目の渡航の際に発見した。
背の高いこの島独特のナンヨウスギ科の植物が自生しているのを目撃したことにちなんで、
「松の島」(現在の英名 Isle of Pines)と名づけたようだ。
 簡単に言うと「松の島」

 言葉というのは、おもしろい。
日本語で「松の島」と名前をつけてもピンとこないレストランが、
「イル・デ・パン」というフランス語にすると、
何となくおしゃれ。

 言葉を自由に、美しく、使いこなしたいものだ。
故郷平礒のあちこちにもいろんな呼び名をつけてみようと思う。

                     岬人(はんちゅう)