喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

国立オリンピック記念青少年総合センター  若者たちをつなぐ

2013-02-18 | 教育
 
 
 2月17日(日)、研修のため東京に行き前泊。
 この日は、午前中明治神宮、昼前から靖国神社、東京スカイツリー、
夕方から浅草へとハードな散策。
めったに来ないのでよくばったスケジュール。



 夜は、親友の北見さんと飲む予定が入っていた。
北見さんは、国立オリンピック記念青少年総合センターの職員で、
翌日からの研修の責任者、そして講師。

 夜9時正門で待っていると、薄暗やみから
「いや~、浅野さん。お久しぶりで~す。」
という元気で高い声が聞こえ、再会を喜び握手。
心の底からうれしくなる。
 これは、少しも変わらない北見さんのコミュニケーションスタイル。
人を元気に、うれしい気持ちにできる人、北見さん。

 さあ、どこに飲みに行きますか?
明日は、「庄や」に来るので別なとこに行きましょう。
では、高級中華料理店へ。
と言って入った店が、そう広くなく、ご夫婦だけでされているアットホームな店。
 人好きの北見さんがおすすめする参宮橋の中華料理店。

 ヘルシーで、おいしい料理が出てくる。
ビールにぴったり。
 そのうち中国のお酒「紹興酒(しょうこうしゅ)」が瓶ごと。



 酔うほどに、話も盛りあがり、熱い話へと。
その中で、心に残っているものがある。

 北見さんが言われた。
「浅野さん、あと10年が勝負です。
戦後の世の中をたくましく生きてこられた人たち。
その考え方と匠の技を引きついでいくタイムリミットは、あと10年。
こんなすごいみなさんと若者たちを出会わせ、つないでいくのが私たちの大切な役目だと思っています。」


 酔いがまわりつつあった頭が、シャキッとした。
まさにそれは、戦中生まれの自分の両親そのものだったからだ。
 70歳を過ぎた父が思うように動けるのは、あと10年くらいだろう。
土を愛し、土とともに生きてきた。
柑橘づくり一筋50年。
この経験と知恵、そして精神を誰がひきついでいくのか。
 できることとできないことはあるが、それは自分の役目だと思った。


 北見さんの言葉は、若者へのメッセージであり、
私自身へのものでもあった。

 その後も店をかえ、北見さんとの熱い話は1時まで続いた。
東京の心熱い夜だった。