喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

早川愛ちゃんの備忘録3 (喜久家プロジェクト)

2013-05-27 | ブログ
 5月21日、平礒喜久家を出発した愛ちゃんが、
1ヶ月をふり返り、日記を残してくれている。

 私は、毎回これを読ませてもらうのが楽しみ。
ずっとここに住んでいる私には気づかない見方や感じ方があるから。
 

『ただ今、夜行バスの車内です。

平磯に来てから約1ヶ月。

もう発つ時が来てしまいました。

毎日バタバタしてたから、あんまり感じる余裕がなかったというか、
考えないようにしていたんだけれども。

今さら寂しい。笑

いっぱい笑うと去りがたくなる。



最近気づいてしまったのだけれど、たくさんの人に出会うってことは、その分お別れがあるってことで。

出会えて一緒に過ごした時間が充実していればしているほどきっと、離れるのが寂しくなるんですね。

楽しければ楽しいほど、とは少し違う。

嬉しいことも、大変だったこともひっくるめて。



とはいえ。

喜久家で過ごす毎日は楽しかった。

期間限定の滞在だからそう思うのかもしれないけど。

すごくすごく楽しかった。

部屋に羽アリが大量発生してめっちゃびびったことも、
冷蔵できない冷蔵庫からヤバい臭いがしてたことも、
使ってない方の炊飯器あけたらカビがもっさもさで得体の知れない物体を発見してしまったことも含め。



セーラと一緒にたーっくさん笑ったし。

おさむさんと素敵なお出かけもしたし。

ひろみさんはいじめられに来てくれるし。

みんな大好き。



私また戻ってくる気がする。絶対。笑

今までにもみんなが帰ってきているように。

居場所がひとつふえました。

ただ今、夜行バスの車内です。』

 
 楽しいことも、うれしいことも、たいへんだったことも
全てがかけがえのない自分の足跡。

 そんな足跡をこんなにも落ちついた気持ちで
ふり返られていることがすごいなーと思う。

 愛ちゃんの第二の故郷。
いつでも帰って来ていい場所。
いつでも居ていい場所。

 そんな場所に思ってもらうことが、
うれしい。
 
 何もない田舎には、何かある。

             岬人(はなんちゅう)