喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

まことやのパン  次家誠さん

2014-01-29 | ブログ


 先週の土曜日、松山へ行く途中いつものように長浜町の「まことやのパン」に立ち寄った。
すると本当、久しぶりにまことおじいちゃんが座っておられた。
80歳も超し、体調の加減でいないことが多い。

 目があった瞬間、お互いに顔がほころぶ。

 もう2年ぶりぐらいかもしれない。
以前よりもしゃべることが難しそうであったが、
出てくる言葉は温かさに満ちた、深い言葉が多い。

「私は事故により、車いす生活となり、死ぬことを考えた時期もありました。
でも、今は生きたくて生きたくてしょうがない。
一日でも1分でも長く生きたいです。

 体が痛くっても、それは生きている証。
それもまたうれしいことです。
 
 また、このようにお話しできることを本当に幸せに感じます。」


 
 涙が出てくるような言葉。
まことさんからいつも生きる喜びを感じる。

 帰りぎわに、文集をいただいた。
もう28集にもなっている。
 自由に動かない手を使い、書かれたもの。

 ぱらぱらめくると、命の喜びにあふれている。



 心がこもったパンを買い、食べながら車を走らせた。
「うまい。うまい。どうしてこんなにうまいんだろう。」
心の底から熱いものがこみあげてきた。

 また来よう。

                    岬人(はなんちゅう)