喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

ふるさと「松地区」を離れた同級生からの便り 2

2015-01-09 | ブログ
 ふるさと「松地区」を離れた同級生の便りをこのブログに載せさせてもらった。
そして彼女に事後承諾の連絡をし、ブログを見てみてほしいと連絡した。

 すると彼女からまた次のようなすてきなメールが送られてきた。

『 懐かしすぎて涙が出てきたじゃん。
なんで松地区の写真を撮っているの。
詩人だね~。
一言一言がグッと心に染みるわ。
これからも、時々、松地区の景色見せてね。

 あっ、夏でいいから、天の川が見たい。
冬もオリオン座がハッキリ見える。
何せ、電柱も自動販売機もないからな~(笑)
明かりと言えばたまに通り過ぎていく車のライトのみ。(笑)

 夜空は最高、だからよろしくね。
流れ星の流れた瞬間もいいな~。(笑)
私、半円を描くようにゆっくり流れていく流れ星を見たことあるんよ。(笑)

「事後承諾」のお返しにリクエストしておきます(笑)
倍返しだ~~。

 平礒に行ったことないんよ。
坂が多いのね。
素敵な写真がいっぱいだね。
写真コンテストに応募したら~。

 本当に勤勉な民族、日本人の鏡で頭が下がります。
おばあちゃんたちの働きの礎に都会の生活が成り立っています。

 西宇和産みかん、最近は、こちらにもすごく出回っています。 

(追伸)
 今年は、実家がなくなりましたので、より恋しいのかもしれません。
どうもありがと~。』


 彼女からの夜空のリクエストには、私のカメラでは応えられないが、
できるだけ、ふるさとを感じることができる写真は、撮ってみたいと思う。

 あの頃、私も彼女も自転車通学で、彼女の松地区からは、
二名津中学校まで5㎞。
三崎高校までは、8㎞の上ったり下ったりの坂道。
 しかも冬場は、海岸沿いはものすごい強風で、
防波堤を越えた波しぶきが雨のように降ってくることもあった。
今思えば、そんな苦労さえなつかしい。

見舞崎の上に建つ松灯台。


見舞崎の下の奇岩。


松地区から平礒方面の長崎鼻を望む。


 ひとまず、こんな写真を載せておこう。

 でもすばらしい彼女の自然体験。
夜空の思い出を聞いていると、目の前に広がるようだ。
 
 田舎をふるさとにもっている人は、都会の夜空を見上げ、何を思うのだろうか。
彼女の思い出の中にしかない夜空を、毎日見ることができる私たち田舎者は、
実はとても、とても幸せなひとかけらを手にしている。

 さまざまな場面を「幸せと思うことが幸せ」だとも
思わせてもらった彼女の便りだった。

              岬人(はなんちゅう)