僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

桑田に必要なのはタイガース魂

2006-09-24 | Weblog

俺は言わずと知れた大の巨人嫌いで―この巨人は野球のジャイアンツのこと
やけど真のアンチ巨人はジャイアンツと呼ぶことさえ嫌い、大阪弁で“きょじん”
と蔑んだ呼び方をする―もちろん阪神が大好きな訳やけど、それよりも巨人が
嫌いという気持ちの方がたぶん強いくらい。
極端な話をすると、阪神が優勝することよりも、他の球団に全敗しても巨人
に全勝してくれればそれでいいとさえ思う。

まぁ嫌いな理由は数々あるけど、それはちょっと置いといて今話題の桑田と
いう投手のことで一言。

楽天のノムさんが「プロ根性の塊みたいな選手」と言ってたけど、確かにそん
な気がするピッチャーやったね。
PL学園で甲子園に出場した時、ピッチャーやのにどでかいホームランかっとば
しよったことがあったんやけど、でもその時彼はにこりともせずにダイヤモンドを
一周しよった。その姿が、トライしても喜びをださないラガーマンに共通してて、
えらい気に入ったことを覚えてる。

プロになってからもその少々のことで一喜一憂しない精神力と、優れた投球
術があったし、守備までうまかったから相手チームにとっては付け入るスキのな
い嫌なピッチャーやったね。

そんな桑田も寄る年波には勝てず、最近めっきり出番がなくなって、ついに
巨人を離れるらしい。でもなんでも200勝にあと20何勝かまで来ているので
現役は続けたいらしく、移籍先を探しているそうな。その候補にはもちろん
セパ両リーグとなんと大リーグもあるとのこと。

俺は、アンチ巨人「軍」であっても、
アンチ巨人「選手」ではないので、この桑
田という投手を認めてはいる。移籍については、国内であれば楽天とかの下
位球団ならまだ活躍する場もあるかも知れないと思う。でもいくら大リーグの
質が下がってきたとはいえ、大リーグは無理に決まってる。
なのに、彼ほどの理性をわきまえたピッチャーがどうしてそんな夢みたいなこと
を言うのか。そこにこそ巨人「軍」のおごりがあるのだ。

つまり長い間常勝チームであったが故にいつまでも自分達のチームが一流だ
と思っている。
さすがの桑田もここに20年以上もいて、残念ながら、その毒に
やられてしまい、巨人で使い物にならなくても他のチームなら・・・という勘違
いをするハメになってしまった。
今や楽天とそう変わり映えしないチームやのに、こういうところがまさしく俺が
巨人を嫌う理由のひとつ。

阪神の選手は給料が安いと文句を言うが、決して自分を必要以上に過信
したりしない。唯一、桑田に足らなかったのはこのタイガース魂だったと思う。