僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

少しくらい遅れても

2020-06-03 | Weblog
尊敬する司馬遼太郎さんの著書「二十一世紀に生きる君たちへ」の一文。

―鎌倉時代の武士たちは、「たのもしさ」ということを、たいせつにしてきた。人間は、いつの時代でもたのもしい人格を持たねばならない。人間というのは、男女とも、たのもしくない人格にみりょくを感じないのである。
もう一度くり返そう。さきに私は自己を確立せよ、と言った。自分にきびしく、相手にはやさしく、とも言った。 いたわりという言葉も使った。それらを訓練せよ、とも言った。それらを訓練することで、自己が確立されていくのである。そして、“たのもしい君たち”になってゆくのである。―

小学6年生の教科書に書いた文章だそうだ。一般向け図書としては2003年月に発行されたとある。
“たのもしい君たち”とは小学生に向けてなんと的確で夢を含んだ言葉であろうか。私は親として「たのもしさ」ということを小学生の子供に話したことはなかったし、選択枝にもなかった。さすが司馬さんとしか言いようがない進言である。
コロナで、教育の遅れが心配されている。9月入学が検討されたりもしている。でも叫ばれている教育の遅れは教科の遅れであって、個人的にはそれはそう心配要らないように思う。
大切なのは人格形成の遅れだ。でもそれも心配ない。小学生から高校生まで全員にこの本を配るだけでいい。
17年経っても普遍であるこの言葉は数ヶ月の遅れ位すぐに取り戻してくれるだろう。



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