

遠い昔、娘の大学の卒業式に上京した折り、観光がてら立ち寄った静岡の宿で食べたのが初めてでした。
東海道を行き来きする夫から、桜えびの美味しさは随分聞いていました。
今日もほのかに懐かしい味が台所に漂い、嬉しい食卓になりました。
「○ちゃん、ここに居ては食べられないからね。ありがたいね」
静岡にいっぱい思い出のあるJは、何度も美味しいね、と言ってたくさんたくさんたべました(笑)
「食」の思い出を持つ人は幸せですね。
鹿児島ラーメン、キビナゴの天ぷら、北海道の宿料理、とりわけ伊豆下田の女将の作られる浜料理の見事さを何度も聞かされました。
東北以外は殆ど網羅した旅烏の慰めは、土地土地の味の優しさにあったようです。
今日もこうして、心を頂く嬉しさをしっかりと噛み締めた、桜御膳の夕餉でした。


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