原子力規制庁は6日、原子炉が過酷事故を起こした場合の放射能物質の拡散予想を3度も誤って発表していたことが分かりました。
その内容は、風上を180度間違えるという単純なもので、しかもその原因が、九電からの資料提供を「鵜呑み」にした事によるものです。
規制庁は、九電が提供した情報を見抜けないほど、電力会社の言い分を過信する体質は、旧経産省原子力安全・保安院と全く変わっていません。
それもそのはずです、職員は全て規制庁に横滑りしているのですから。
規制庁は、データーを自前で確保する能力も電力会社から提供されるデーターを自ら検証する能力もなければ原子力行政を担当する資格はありません。
九電も誤ったデーターを提供することも問題です。
九電は、「原発が止まって燃料高による電力料金の値上げを」と言っていますが、その根拠も企業努力も信用できません。
今日の、佐賀新聞の読者の声欄に「原発なくすことが一番の防災では」という投稿があっていました。
私も同じような事を、先日行われた玄海原子力防災訓練会場で参加者から聞きました。
いまこそ、完全な第三者機関としての原子力規制機関をつくり原発廃炉に向けたプロセスをすすむ時です。