唐津市民の安全が担保されない拙速な玄海原子力発電所
3・4号機の再稼働を認めないよう求める請願
上記の請願が特別委員会で不採択となりましたので、今日の最終本会議で以下のように討論します。
要旨を紹介します。
請願内容は、国と九州電力に、「唐津市民への十分な説明会」を開いて欲しい。
「唐津市は、実効性のある避難計画も策定されていない状況での拙速な再稼働には反対」して欲しいなど4項目であります。
国と九州電力に、「唐津市民への十分な説明会」を開いて欲しいという請願項目ですが、国と九州電力は、市民向けの説明会を開く計画はありません。
国が「玄海原発は安全だ」と判断すればその経緯や内容を議会としても、市民に説明を求めることは当然のことだと考えます。
説明を聞かずに「市民はどうやって安全性を認識」できるのでしょうか。
議員の皆様は、「市民向けの説明会は必要ない」とは考えられておられないと思います。この項目で議員の皆さまの賛同をお願いします。
「国策ですすめられている事業だから」という意見についてであります。
原子力発電が安全に不安があるからこそ、市議会として特別委員会をつくり 「市民の安全安心の確保を求めて」鋭意議論している最中であります。
国策だからと国にモノが言えないのでは「地方議会の役割を果たしている」とは言えません。
「規制委員か審査中であるからそれを見守りたい」との意見もありました。
まさに、審査中だからこそ「十分な審議時間を取って審査して欲しい」という意見を申し上げることは、特別委員会の理にかなった役割だと考えます。
請願項目である「実効性のある住民避難計画」についてであります。
このことは、私の一般質問に保健福祉部長は30キロ圏内に「介護施設や病院、自宅に7000人以上の災害弱者がいる」事を示し「その避難施設や支援体制は県と協議して」と答弁しました。
このことは、未だに実効性のある避難計画ができていないことを示しています
このように、災害弱者の避難計画が決まらないなかで13万人の市民の避難をどうするのかは待ったなしであります。
唐津赤十字病院にある「放射能除洗施設」は一度に1人しか除洗できず、しかも 1~2時間かかるといわれています。新しくできる病院でも一度に2人しか除洗できません。多くの被爆者がでた場合はどうするのでしょうか。
皆さんもご存じのように、原子力規制委員会の「審査基準は放射能漏れを想定」しています。
福島原発事故では、長時間にお及ぶ移送中に亡なられた方や避難先の施設で亡くなれれた方が多数あったことは記憶に新しいことであり。この様な被害を防ぐ「実効性のある避難計画」は議会と行政の責務であります。
今回の請願は、原発反対を求めるものではありません。
市民の安全・安心の確保のために十分な説明会と実効性のある避難計画を求め、それまでは「拙速な再稼働は認めないで欲しい」というものであります。
このことは、特別委員会の趣旨と合致するものであり、議員皆さまのご理解とご賛同を再度お願いし討論とします。