こんにちは浦田関夫です

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「終わりのはじまり」

2015年05月13日 06時43分25秒 | Weblog


唐津市発注の公共工事をめぐる不正入札事件で、罪に問われた元市企画財政部長に、佐賀地裁は昨日、有罪判決を言い渡しました。

 判決によると、元企画財政部長だった昨年7月、同市肥前町の漁港防波護岸築造工事の入札に絡み、事前に業者に最低制限価格を教え、見返りとして100万円を受け取ったものです。さらに2012年、中学校グラウンド整備工事の入札で、最低制限価格に近い金額を業者に漏らし落札させたものです。
 これで、一連の事件では市職員2人、業者3人が起訴され、いずれも同地裁で執行猶予付きの有罪判決が言い渡された事になります。
 判決を受けて、坂井俊之市長は「市役所のチェック体制の甘さもあり深く反省している」とのコメントを述べています。

 唐津市政のナンバー3だった元企画財政部長が有罪判決で、一連の不正入札事件は裁判は終わったものの、再発防止に向けた職員の倫理向上や入札制度の改革はこれからはじまったばかりです。
 議会も「議員倫理条例(規定)」の制定に向けて作業が進んでいます。まさに、「終わりの始まり」であります。

 今回の事件には、業者との癒着を生む土壌こそ厳しく問われなければなりません。
元企画財政部長は「仕事が特定の業者に偏ることはよくない」と公判で述べており、坂井市長の企業後援会長が主催する「市長杯ゴルフ」に、職員に参加を誘うなど、業者との癒着が問題になりました。

 今回の汚職の大きな点は、坂井市長の有力支援者である企業後援会長の役割が大きく果たしました。企業後援会長は「市長杯ゴルフ」「古希の祝い呼びかけ人」と勝手に市長の名前を使い、公共事業の「仕切り役」とも評されていました。
 坂井市長も、市の入札業者から寄付金を受けるなど業者とも密接な関係が指摘されました。

 市民団体は、今回の事件を含め、坂井市長在任中に2度も同様な汚職事件をおこし、市が再発防止を誓ったにもかかわらず「検証委員会が一度も開かれず」再発を許したことに怒りを発し、「市長の退陣を求める市民集会」が開かれ、署名運動も行われました。

 行政のチェック機関である市議会も1月になって、真相究明と提言を求めて特別委員会を設置したものの、「汚職解明や責任追及に及び腰に映った」(佐賀新聞5/13)と報じられた事は、「市長不信任決議案」について、質疑も討論もないまま否決したことに現れており、重く受け止めなければなりません。

 下の写真は、昨日の夕方開いた「戦争立法反対」集会の様子です。

コメント (1)
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