フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

萌える!仮面ラ○ダー鎧武っ!(○の意味ない・・・)

2014年02月10日 | オタクな日々
 先週、いよいよミッチがアーマードライダーだとお兄ちゃんにばれ(いや、バレてなかったところがすでにダメだろう、ユグドラシルさんよう・・・)、お兄ちゃんが「ヘルヘイムの森」の秘密をミッチに教えてくれた回だったわけで、そこで萌えに萌えていたワタクシだったが、残念ながら風邪でくたばっていたため、その日にUPできず、本日、萌えを発散させていただきますっ!
 「お前は守られる側の人間だと思っていた・・・だがそれは、俺のエゴが目を曇らせていたようだ・・・云々」(あ、例によって聞き取り間違っていたらすみません耳にも腐女子フィルターが)って、要するに守ってきた、守りたかったのはおにーちゃんなわけで!(笑)えーい、この弟LOVEのブラコン兄め!ユグドラシルに敵対行動をとっていた弟に怒ることもなく、「すべての真相を教えてやる」なーんて!甘い!大甘!!このあと、ヘルヘイムの森へ行って森の「正体」とやらをミッチは見せられるわけですが・・・(私たちには見せてくれないのね)
 ここの演出に不満があるぞ、私は!ミッチがショックを受けて座り込んだあと、「ユグドラシルに加われ。お前が戦うべき本当の戦場へ導いてやる」とおにーちゃんが右手を差し出すんだけど、これは単に立たせるためじゃなく、兄と目的を一にするという意味を持たせた行為なので、もっとこう、ミッチのためらい、兄の強い望み、自由な立場から組織の一員になるという、こどもから大人になる、境界を越える感じを表現してほしかったなー。ほんとは絵コンテで見せるとわかりやすいんだけど・・・今うちにはスキャナーもないし、ペンタブもソフトもないし、なので、幸田腐目線脚本で場面を再現してみよう!

(目を見開き、眼下の光景に見入る光実。浅く早い息の音)
 「光実・・・ユグドラシルに加われ。お前が戦うべき、本当の戦場へと導いてやる」
 兄の言葉が、想像もできなかった現実に足元が崩れていく恐怖で震えていた彼に、ただ一筋の救いのように響いた。ユグドラシルの創立者であった父の後を受け継ぎ、ユグドラシルの指揮者となって以来、厳しく、かつ彼から距離を置いて接するようになった兄に、自分も兄から自立しようと思い、大切な友人たちもでき、GAIMの活動も楽しんでいた。ただそれは、兄から突き放された寂しさを完全に消してくれたわけではなかった。ユグドラシルの目的、活動について何一つ教えてくれない兄への不満はやがて反発となり、ロックシード、インベス、ヘルヘイムの森がユグドラシルと関係があると気づいてからは、兄が悪事に加担しているのではないか、間違っているのではないかという疑惑となった。だからこそ、兄とユグドラシルに反抗した。
 だが、そうではなかった。もちろん、すべてが正しいとは思わない。だが兄は、常に自分を厳しく律して兄として、父亡き後呉島家の家長としてユグドラシルのトップとして生きてきた兄は、決して悪事に手を染めていたわけではなかった。もしかしたら「必要悪」とは言われるものかもしれないが、敢えてその汚名を着ることを決めたのだ。
(まだ立ち上がれない光実を、貴虎は一瞬痛ましそうな目で見下ろす。が、それを振り切るようにぐっと歯をかみ締めると、光実の方へ体を向けて、右手をきっぱりと差し出す)
 彼の視界に、兄から差し出された右手が入った。骨張った、彼よりも大きな手。自分とともに来いと、この戦場へ――醜く残酷な現実という名の戦場へ、自分とともに戦うことを望む手。それは、兄が自分を必要としてくれている、自分の手を取り、二度と離さないと約束する証だった。だがその手を取ることは、この町を、人々を、友人たちを守るためではあったが、裏切ることをも意味した。自分がユグドラシルの一員となり、兄たちに協力することが知られたら、紘汰たちは傷つき、自分から離れて行ってしまうだろう。それでも自分はこの手を取ることを選べるのか・・・?
 彼は、辛抱強く待っている兄を見上げた。隠し事をしていたのは自分もだった。子供じみた反抗心もあった。それを許した兄。ここでこの手を取らなくても、きっと彼は許すだろう。だがそうしたら彼はこのままたった一人で、今までのようにこの世界と自分を守るために黙って戦い続けるのだろう。それが「知っている」ものの責任だからと。何も兄は変わっていない。以前と同じ、彼が知っている強くて優しい兄のままだった。
 唯一違うのは、もう兄は彼をただ守らなければならないだけの存在とは見なしていないことだ。もちろん、守ろうとする意思に変わりはないだろうが、彼がともに戦えるくらい成長したことも認めている。
 けれど・・・
 彼は、兄の手へと自分の手を伸ばした。紘汰の、舞の、仲間たちの顔が脳裏をよぎる。
(みんなを・・・守らなくちゃいけない・・・。例えわかってもらえなくても・・・)
「兄さん・・・」
 震える手を、きつく握られる。
(そして・・・兄さんを守る・・・そのために、僕は・・・戦うんだ・・・)
 よろめき立とうとした彼を、兄の腕がぐいと引き上げた。そのまま胸の中に引き寄せられ、兄の胸にぶつかった。掴んだ右手は離さずに、兄はもう一方の手で彼の肩を抱き寄せた。
 彼らは固く身を寄せ合いながら、彼らの運命を変えた「それ」を、見つめていた―――