華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

ハンター・バレーで二日酔い

2016年03月17日 20時48分03秒 | Weblog
昨日書いたように、ハンター・バレー(Hunter Valley)というワイナリーが集まる街へ行ってきた。

その前に病院で仲良くしてもらっていた先輩のお宅に、お昼ご飯を呼ばれにいってきた。先輩の家は我が家とハンター・バレーの中間にある。
到着したのはお昼過ぎ。先輩のお母様もご在宅で、4名でうだうだととりとめもなくおしゃべり。Dと先輩は何度か病院で顔を合わせたことがあるものの、しっかりしゃべるのは
初めて。だけど普段から先輩の話をよく家でもしていたので、わりとすんなり話ができた模様。
そして先輩が用意した食事を頂いた。ローストチキンとサラダ、その他。もうなんというか、盛り付けがすごく美しい。サラダの色目がとてもきれいだし、またそれを盛り付けているお皿もかわいい。我が家でチキンローストをやる場合はデンっと皿の上に乗せて、お互い好きなようにスライスをするというスタイル。サラダもボールのまま出して、トングで装うといった感じ。

家を購入してから、私にはインテリアコーディネイターとしての資質はまったくないな、と感じていたところ。部屋にしろ、食事にしろ、盛り付ける・飾り付けるという行為自体が得意ではないらしい。先輩のお宅は調度品に統一感があって、とっても居心地がいい。庭も整然としている。こんな風にできたらいいなぁ。どうしたらできるようになるんやろう?

さて。
昼食でお腹を一杯にし、私たちが持っていったケーキも食べたし、コーヒーも飲んだ。先輩宅からハンター・バレーまでは1時間ほどかかるので、適当な時間に失礼しようと思っていたら、先輩の娘さんが帰宅し、先輩と娘さんとDでコンピュータ談義スタート。その横で私とお母様は世間話。それはそれで楽しかったのだけど、運転手としては日暮れも気になるし、何より夕食の前に腹ごなしのためにも歩いておきたかったので、チョイチョイコンピュータ談義のジャマをしてみた。しかし思いのほか盛り上がっており、なかなか終わらないおしゃべり。
なんだかんだで結局先輩宅を出たのは5時半だった。予想外の長居。でも先輩と話せて楽しかったのでヨシとする。

それから一路、ハンター・バレーへ。
平日の夕方に田舎へ向かう人は少ないようで、渋滞に巻き込まれることもなく順調なドライブ。6時半には宿泊所に着いた。
今回選んだ宿泊施設はロッジ。それも少しだけフンパツしてブドウ畑が見える部屋。さっそくバルコニーに出て、部屋に置いてあったボトルの白を抜いた。



ハンター・バレーは日帰りできない距離ではない。わざわざ泊まりにしたのは、私がガッツリ飲みたかったので。夕方の涼しい風に吹かれながら、牧歌的な風景を肴に飲むワインはなかなかうまい。
いつもは携帯電話を肌身離さず持つDも、このときばかりはワインを飲みながら景色を楽しんでいた。とりとめのない話もボチボチ。私たちはよくおしゃべりをする夫婦だと思うけど、こういうシチュエーションだと普段より優しく話しかけられる気がするのはなぜやろう?

そうこうしているうちに夕食の時間が来た。
このロッジを予約した理由は、おいしいと評判のレストランが入っていたので。おいしいものをしっかり食べて、おいしいワインをガッツリ飲む。これが私の退社の祝い方。お昼ごはんからろくすっぽ動いてなかったので、正直お腹の減り具合はイマイチだったんだけど、この機会を逃してたまるか!という食い意地の勝利。意気揚々とレストランへ出かけていった。

イタリアンレストラン。バルコニーにテーブルを取って、引き続き白を飲み続ける。前菜はなんやかんやの盛り合わせとオリーブ、メインにはお肉と魚料理を注文した。

どれもこれも超おいしい

幸か不幸かお店が忙しく、料理が運ばれてくるのに時間がかかった。私とDはゆっくりと前菜をつまみながらまたおしゃべり。いつもは争うように食べるので「もっとこういう食べ方をしないとアカンよねー」と話したりした。ワインも順調に飲み干し、メインが来る頃にはだいぶ酔っ払っていた。もう一本頼むにはお腹が一杯だったので、お酒も食後のコーヒーとデザートも断念してお店を出た。至福のひと時やったわ。また来たい。

5連勤明けということもあり、部屋に戻ったら倒れるように寝た。テレビも点いてたけど何が流れていたかなんて覚えてない。ちなみにDは私より先に寝た。

今朝はしっかり二日酔い。だけどあらかじめ備え付けの冷蔵庫に用意されていた朝食はきっちり頂いた。丸パンとコーヒー、オレンジジュースという内容。このコーヒーがありがちなインスタントのスティックではなく、フレンチプレスで淹れる本格コーヒー。これがうまかったー。二日酔いに効く苦さ。
昨夜はあまり気がつかなかったけど、このコーヒー以外にも少しずついろんな気配りが感じられる素敵な部屋だった。このホテルとレストラン、また戻ってこようね!と誓い合って出発。

今日の予定は特になし。ワイナリーがあちらこちらにあるので、目に付くものから適当に飛び込んだ。
Dも私もお子様舌で、辛口な白や重たい赤は好きじゃない。なので甘めでフルーティーなものを中心にチョイス。最終的にマスカット、セミヨン、メルロー、ロゼ、シラーズを購入した。シラーズだけ重ため。
いつもは安物ワインですら「お金がないからダメ!」と言ってなかなか買わないんだけど、つい財布の紐が緩くなってしまう旅先マジック。昨日がお給料日だったということもあって、気が大きくなってしまったわ。



ここは私たちがよく飲むワインの蒸留所。



チーズテイスティングできる場所が併設してたので挑戦。どのチーズもワインに合いそうで、迷った末に2種類購入。



私のテクでは伝わらないと思うけど、眼前いっぱいに広がるブドウ畑は壮観。

いやぁ、楽しんだ。

まだ行きつくせてなかったけど、二日酔いでお腹は軽くムカムカした状態が続いているし、金銭的にももう購入しないだろうということで帰路についた。ちょうど帰宅ラッシュだったけど、逆方向だったので押しなべてスムーズ。無事に夕方に到着し、先ほど洗濯を終えて足を伸ばしているところ。
退職後のぜい沢。来週からは新天地。ちょっとリフレッシュしたってバチは当たるまい。

ところで余談やけど、私は盆地にある田舎町(新興住宅地)で育っている。子供の頃の遊び場といえば、家の前の道路や公園のほかに、山や田んぼだったりした。要は天然山ガール(違うか!?)。
今は同じ田舎町でも海の町に住んでいる。田舎住まいの方が都会に住むよりしっくりくるのは間違いないけど、今回のようにどっぷり緑に囲まれると「やっぱり私の居場所は山~」としみじみ。将来お金持ちになれたら田舎に広い土地を買って、小さな家を建ててのんびりと暮らしたいわ。

さて。
まだ3日間のお休みが残っている。だけど今のところ毎日外出の予定。いきなり社交的な私。ありがたいことに、先輩や同僚が「ランチでも」「お茶でも」と声をかけてくれている。新しい仕事が始まったらしばらくは疲れ切ってそんな気分にもなれないかもしれないので、今のうちに楽しんでおく。

遊びに備えてとっとと寝よう。
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