チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

背守り

2014年08月07日 15時22分27秒 | 日記
背中を守ると云うことを日本人は大切にする
だから
後ろから人を切るのは最も卑怯とされた
いきなり後ろから声を掛けることもはばかる

背中は神が守る場所として
赤ちゃんの産着は背中にお守りをつける
着物の背縫いは背中を守るという考えの中では最も重要なこと

赤ちゃんは小さくて背縫いは付かない
そこで「背守り」を縫い付ける

こう言う小さな守り事を世の親はきちんと伝承しているだろうか
していない
それは生まれ落ちたときから
赤ちゃんに着物を着せる習慣がなくなったから

産着もおむつも自然素材の布を用意して此の世に迎え入れる
こう言う親子の絆が日本人の心をふくよかにしてきたように思う

かなり前
チャコちゃん先生は羽二重を紅花染めと藍染めにそめていただき
産着着をつくって
大切な人のお子さんや初孫にプレゼントをしてきた
どういうわけか紅花染めの産着だけが一枚残り6年
いつも男のお子さんばかりでなかなか紅花のお嫁入りができなかった

今回待望の女の子の誕生
喜び勇んで差し上げた

また染めておこうかしらと思案中だが
チャコちゃん先生自身の「旅立ち衣」の方が先決かな



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