根や地面の乾燥注意
園芸店にたくさんの野菜苗が出回っています。 そろそろ路地栽培の定植の季節です。ただ、植 え付け後に遅霜がくると、根付いていない苗は 傷んでしまいます。最低気温が10度以上にな ってからにしましょう。札幌の場合、10度を超え るのは5月31日が目安です。また、根をなるべく乾燥させないよう、 曇りで風のない日の午前中に行うのがいいでしょう。地面にポリエ チレンフイルムでマルチングし、根鉢より少し大きい穴を開けます。 マルチングにより地温を保つほか、地面の乾燥や雑草などを防ぎま す。定植の前日に、苗全体にたっぷり水をやっておきます。ポリ鉢を 逆さにして、根鉢を崩さないよう、苗を静かに抜き取ります。植える深 さは、根鉢の肩と地面が同じ高さになるように。最後に、根元に土を 寄せて、軽く抑えます。植え付け後、20度から30度のぬるま湯を、 根鉢の周りにたっぷりとかけます。冷たい水を大量にかけると、生育 が遅くれる原因になります。また、泥の跳ね返りなどは病害虫の原 因になりますので、葉を洗うように上から水をかけるといいでしょう。 定植後、土が乾かないうちに水やりを繰り返すと、根腐れを起こすの で注意します。(花新聞ほっかいどう)