゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

北海道からみる地球温暖化

2008-06-30 18:00:00 | ほっかいどう関連情報

ほっかいどうの本

北海道からみる地球温暖化 (岩波ブックレット NO. 724)
価格:¥ 504(税込)
発売日:2008-05

地球温暖化の概要と課題を、北大の研究者5人が平易に解説する。                           「北海道」というロ-カルな視点から出発して、地球規模での対処の                           あり方を考える材料を提供しているのが特徴だ。帰山雅秀教授(大                            学院水産科学院)は温暖化が進めば北太平洋の海水温上昇で北海                          道のシロザケの回遊ル-トか゛失われ、「約90年後の北海道では、                            シロザケの遡上を見られなくなる可能性が、極めて高い」と指摘。水                           産資源を持続的に守る政策への転換を訴える。一方、大崎満教授                            (大学院農学研究院)は、道内では温暖化によって基本的に「作物                           の生育はよくなり、リンゴなど現在は不適な植物も生育できるように                           なって「日本の食糧基地としての北海道の重要性は、ますます高ま                           る」と述べる。急激な気候変動の影響は複雑だ。大切なのは、吉田                           文和教授(公共政策大学院)が指摘する通り「正確で納得できる知                            識を得ること」から出発し、地域と地球の双方を視野に対処の方法を                           考えることだろう。興味深いのは、大崎教授が紹介している「自立的                           な循環モデル」を北海道で構築する北大の研究だ。有機農業を再生                           可能エネルギ-利用と組み合わせ、余剰な食料生産力はバイオ燃料                          に回す。さらにエコツ-リズムや環境教育で。「潜在力ある自然資源」                          を持続的に活用して自立仕組みを目指すのである。大崎教授は、北                           海道が今後の日本をけん品するモデルとなり得る可能性を正しく認                           識することから、北海道と日本の未来が開けてくる。(中川大介=北                           海道新聞厚岸支局長)

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日本人=Х=集団主義

2008-06-30 16:04:00 | 学問

日米の比較実験で“差”なし

100_0851 一般に集団主義的とされる日本人と個人主義                            的とされる米国人。ところが「集団への同調」に                            ついて日米で違いはほとんどない、とする実験                            結果を東京大の高野陽太郎教授(認知心理学)                           らがまとめ、このほど米国の心理学専門誌に発                           表した。実験は、同じサ-クルに所属する学生                            5-9人に、長さの違う線3本が書かれた紙と、1本だけ書かれた紙                を同時に見せ、同じ長さの線を選ばせるもの。ただし本当の被験者                 は1人だけ。残りは「サクラ」で、わざと間違った線を選ぶように指示                           してある。40組に実験した結果、被験者がサクラと同じ線を選んだ                           回数は、平均で約25%だった。米国人を対象とした同様の実験でも                          同約25%。高野教授は「『日本人は自分の意見を押し殺しでも集団                           に同調しようとする』という日本人論は間違いだ」と指摘した。なぜこ                           のような日本人論が広まったかについては「戦前から米国人が抱い                           ていた『日本人は集団主義』というイメ-ジが戦後急速に広まり、日                           本人に刷り込まれたのではないか」と推察している。同様の実験は、                          過去に国内で複数行われており、高野教授らは1997年にこれらの                           結果をまとめ「同調は平均23%で、日米間の差はない」とする論文                           を発表している。しかし、寄せ集めの学生を対象にした実験だったこ                           とから「日本人は『ウチ』の集団には同調するが『ヨソ』には同調しな                           い」との批判が寄せられていた。このため高野教授らは、平均で2年                           以上同じサ-クルに所属し「ウチ」の集団と言える学生を被験者とし                          て、今回の実験を実施した。

<メモ> 高野教授によると、日米の国民性を比較した研究は国内外                           で19件見つかった。「日本人の方が集団主義的」とする結果は1件の                         み。13件は「はっきりした差がない」、5件は「米国人の方が集団主義                         的」だった。

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ウンチクがんちく<土と作物のはなし(23)>

2008-06-30 16:00:00 | うんちく・小ネタ

道立道南農業試験場研究部長 赤司 和隆                                                 ネギ混植、連作障害に有効

100_0853 巻きずしの具である「かんぴょう」はウリ科のユウガ                               オを連作するとフザリウム属菌による「つる割病」が                               発生します。ところが、ユウガオとネギを一緒に植え                               ていた農家では、この病害が発生しないことを栃木                               県農業試験場が見つけました。さらに同試験場はフ                               ザリウム属菌の生育を抑える細菌がネギの根の周り                              に増殖していることを突き止め、この細菌を利用した                              つる割病の防除技術を開発しました。20年ほど前の                              ことです。これをヒントに、ウリ科のスイカとネギの混                              植(一緒に植える)試験が後志管内共和町にある北                               海道原子力環境センタ-農業研究科で行われました。その結果、ネギの            混植はスイカのフザリウム属病による連作障害に有効とされ、地元をはじ             め、全道のスイカ産地に普及しています。今ではメロンとネギの混植をし                        ている農家もいます。このように混植することで相手の生育を良くする作                         物や、お互いの生育が良くなる作物の組み合わせをコンパニオンプラン                         ツ(共栄作物)といいます。ネギなどのアリウム属植物やシソ科のハ-                         ブ類が利用されているようです。

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