゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

ピロリ菌除菌効果確認

2008-08-08 16:10:00 | 健康・病気

胃がん再発防止 北大病院など 発症3分の1に

ヘリコバクタ-・ピロリ菌に感染した早期胃がん患者がピロリ菌を除                              菌すると、除菌しない場合に比べ再発率が三分の一に減ることか゛                             浅香正博・北大病院長らの臨床試験で分かった。患者を無作為に                               除菌と非除菌に二分し、他の要因を排除した世界初の試み。ピロリ                               菌を除菌すれば、胃がん発症率で予防できることは既に分かってい                              るが、再発予防にも効果があることが裏付けられた。英医学誌ラン                               セットに発表した。胃がんは再発率が5-20%と他のがんと比べ比                              較的高く、ピロリ菌を除菌しても再発はゼロにはならないが、防止効                              果があるとみられていた。ただ、どの程度の効果があるかを証明する                             臨床デ-タはなかった。研究には、北大病院を含む国内51医療機                              関が参加。2001年-03年に早期がんを内視鏡で切除した患者50                              5人を対象に、本人の了解を得た上で255人は除菌、250人は除菌                             せず、以降三年間、内視鏡で毎年再発の有無を確認した。この結果、                             再発は除菌者が9例に対し非除菌者は24例で、再発率に約3倍の                              開きが出た。除菌者が再発した9例のうち3例はは除菌失敗が原因と                             みられるため「実際は3倍以上の効果があるとみられる」(浅香院長)                             という。除菌効果が確認できたため、06年に非除菌者も除菌し臨床                              試験を終えた。再発者はいずれも早期段階で治療された。従来の研                             究では、各医療機関の独自基準による診断、治療の結果を事後にま                            とめたデ-タしかなく、除菌以外の要因が排除できなかった。今回は                            参加医療機関が事前に診断基準や治療法を統一。患者を無作為に                             除菌と非除菌に割り当て、両グル-プの性別や年齢、がん進行度な                             どの差をなくすことで、再発率の差に他の要因が入り込む余地をなくし                            た。国内の胃がん発症者は年21万人で年5万人が死亡している。

※ヘリコバクタ-・ピロリ菌 1982年に発見された、らせん状(ヘリコ)                            の細菌(バクタ-)のこと。胃の粘膜、特に胃の出口付近の幽門部(ピ                            ロリ)に生息する。かって、胃潰瘍(かいよう)や胃がんは、ストレスや生                            活習慣が主因とみられていたが、ピロリ菌か゛胃の粘膜を破壊して引き                           起こすことが分かってきた。主に上下水道の未整備など、不衛生な環                            境で3歳までに感染する。国内では、60歳以上の80%が感染してい                            る一方、20代以下は5-10%と低い。

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リンパ切除胃がんには無益

2008-08-08 11:00:00 | 健康・病気

国内の臨床医グル-プ 生存率上がらず

標準的な胃がん手術で行われるリンパ節切除に加え、大動脈周辺                            のリンパ節まで切除する拡大手術を行っても、患者の生存率がほと                           んど向上しないとする臨床試験結果を、国内のがん臨床医グル-プ                           が7日までにまとめ、米医学誌ニュ-イングランド・ジャ-ナル・オブ・                           メディシンに発表した。国内では進行性の胃がんの患部と、転移の                           恐れがある胃の周辺や胃につながる血管周辺のリンパ節を切除す                           る手術が標準。場合によって大動脈周辺まで切除範囲を広げること                           もあるが、こうした手術は無益との証拠が示された形だ。研究代表者                           の笹子三津留兵庫医大教授は「今後は手術に伴う無益な患者の負                           担を避けるようになるだろう」と話ている。グル-プは1995-2001                          年、全国24病院で胃がん患者523人の同意を得て臨床試験を実施。                         標準的な手術を受けた患者と、加えて大動脈周辺のリンパ節切除を                          受けた患者の5年後生存率を比べると、前者が69・2%、後者70・3                          %と変わらなかった。

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