゛まるかん人゛プラトーク

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ウンチクがんちく<土と作物のはなし(28)>

2008-08-19 17:00:00 | うんちく・小ネタ

道立道南農業試験場研究部長 赤司 和隆                                         風や雨滴で伝染病する病害

100_0911 土壌や病害にかかった作物には病原菌が生息                              しています。これらが風や雨滴などで近くの作物                             に運ばれると、病気か゛発生します。前回でも触                             れましたが、これを空気伝染病害といい、症状が                            主に葉や茎に現れるのが特徴です。葉が大きくて観察しやすいメロ                             ンの場合を見てみましょう。病原菌が葉に付着し感染が始まると、円                            形(灰色かび病、炭疽病)、多角形または円形(べと病)の褐色の病                             班が現れます。やがて大きくなり、その中央部が破れたりします。う                             どんこ病では葉の表面に白いうどん粉状のカビが、菌核病では白い                             カビとネズミのふんのような菌核(菌糸の塊)が茎や果実の感染部位                            で観察されます。空気伝染性病害は一般に病原菌がはびこりやすい                            高温多湿時に多発します。薬剤による防除が有効ですが、病気のま                            んえんが早いことから、発病初期に薬剤散布を行います。1840年代                            にジャガイモの疾病がヨ-ロッパ、イギリス、アイルランドで大発生しま                            した。カビによって全身が冒される恐ろしい空気伝染病害です。深刻                             なイモ不作で飢餓に見舞われたアイルランドでは、多くの人がアメリカ                            に移住したそうです。その中にケネディ元大統領の曾祖父がいたこと                            は有名です。

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