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ジャガイモのきた道―文明・飢饉・戦争 (岩波新書 新赤版 1134) 価格:¥ 777(税込) 発売日:2008-05 |
道内で生産が盛んなジャガイモは、世界でも栽培面積が小麦、トウ モロコシ、稲に次いで第4位の作物。もともとは南米の高知にはえて いた毒を含んだ雑草だったが、その雑草を栽培して毒抜きの技術や 寒さを利用した貯蔵法を確立。民俗学者の著者によると、そのジャガ イモこそがアンデス文明を支えたのだという。著者は、40年にわたり、 南米をはじめ世界各地でジャガイモの調査を行った。戦争や飢饉で 苦しむ人たちを救ったのがこの作物で、次第に世界各地に伝わって いった経緯と、人類との深いかかわりを紹介している。