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ips細胞「安全性もとの部位で差」

2009-07-13 15:43:17 | ニュース

京大教授らマウス実験 腫瘍か抑制に道

さまざまな組織に成長する新型万能細胞(ips細胞)は、もとになる体細胞の種類により、移植治療に用いた際に腫瘍ができる危険性が大きく異なることを、山中伸弥京都大教授と岡野栄之慶応大教授のチ-ムがマウスの実験で突き止めた。将来実施が期待されるips細胞を使った再生医療で、安全性の高い細胞の開発につながる成果という。岡野教授は「体細胞に組み込む遺伝子の種類や作製法が安全性に影響を与えると思われていたが、どの体細胞から作るかが最も重要なようだ」と離している。成果は9日付けの米科学誌ネイチャ-バイオテクノロジ-に発表された。チ-ムは、マウスのさまざまな組織の体細胞からips細胞を作製。神秘のもとになる細胞へ分化させ、別のマウスの脳に移植した。その結果、おとなのしっぽから作ったips細胞では、移植した55匹中46匹が腫瘍で死んだり衰弱したりした。一方、胎児の皮膚からのips細胞では、100匹のうち腫瘍で死んだり衰弱したりしたのは8匹だけ。おとなの胃から作ったips細胞を移植した8匹に腫瘍はできず、体細胞により腫瘍の発生に大きな差があった。また、ips細胞を作る際に、がん遺伝子を使った場合を比較したが、腫瘍の発生に差は無かった。チ-ムは、もとになる体細胞の種類により分化能力に差があり、未分化のまま残った細胞から腫瘍ができたとみている。

人工多能性幹(ips)細胞 山中伸弥京都大教授らが2006年にマウス、07年にヒトで初めて作った新万能細胞、従来の万能細胞である胚性幹(ES)細胞は、赤ちゃんに育つ可能性がある受精卵(胚)を壊して作るため、生命倫理上の問題や受精卵の人手難が指摘されていた。これらを解決したips細胞は、ノ-ベル賞級の研究成果と世界的に評価される。

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