゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

完全な歯再生成功

2009-08-11 18:52:32 | ニュース

東京理科大など マウス使い世界初 食物かめ、感覚も

100_7225食物をかめる硬さで、痛みなどの感覚もあるほぼ完全な歯をマウスで再生させることに、東京理科大と東北大、東京医科歯科大の研究チ-ムが3日までに世界で初めて成功した。将来、「人工多能性幹(ips)細胞」などの幹細胞を歯のもとに変え、失った歯の跡に移植して再生させられれば、入れ歯不要の生活が実現すると期待される。

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この成果は、東京理科大の辻孝教授らが2007年2月に発表した「器官原基法」の応用。細胞を試験管内で培養し、立体的で機能する臓器の形成を目指す技術で、臓器置換再生医療の実現に一歩前進した。次は毛髪の再生にも取り組む。論文は米科学アカデミ-紀要電子版に掲載される。辻教授らは、マウス胎児から歯のもとの細胞を採取し、器官原基法で歯の原型(歯胚)にまで成長させた。次に、生体マウスの上あごの臼歯を抜いた跡にこの歯胚を移植すると、約50日間で反対側の歯とかみ合うように成長した。再生歯は通常より小さいが、エナメル質や象牙質の硬さは同等。根元を包む歯根膜も、歯の位置をずらす矯正治療実験の結果、周囲のあごの骨と連携して機能していることが分かった。さらに、神経が歯根膜や歯髄に入り込み、刺激を与えると脳に痛みとして伝達されることを、神経の染色やたんぱく質分析で確認した。この実験は今春までに60匹でおこない、34匹で成功。成功率は現在、8割に上がった。辻教授は、大塚化学か゛昨年設立したベンチャ-企業「オ-ガンテクノロジ-ズ」(東京都千代田区)の役員も務め、産業化にも取り組んでいる。

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ips細胞最新情報

2009-08-11 16:23:44 | 健康・病気

作製高率20%に向上 京大教授ら成功 安全性確保が課題

新型万能細胞「ips細胞」の作製高率を、従来の1㌔以下から最大で約20%に高めることに成功したと、京都大の山中伸弥教授らが10日付けの英科学誌ネイチャ-(電子版)に大発表した。作製高率は、実用化に向けた課題となっていた。山中教授は「大幅な改善で意義は大きい。ただがんになりやすく、今後は安全性を高める必要がある」と話している。山中教授らはがん増殖を押さえねp53という遺伝子に着目。この遺伝子を人工的になくしたマウスの皮膚細胞に、ips作製に必要な4遺伝子を“運び屋”となるウイルスを使って入れると、ips細胞になる高率が約20%に向上した。p53は、4遺伝子を入れる工程を不自然な刺激ととらえ、細胞を自殺や増殖停止に導くため、これまでは作製効率が悪かったと考えられるという。

※5チ-ム同時に発表

がん抑制遺伝子p53の働きを止めると、ips細胞の作製効率が向上するとの研究成果は、山中教授らのほか、欧米の4チ-ムも同時に英科学誌ネイチャ-(電子版)に発表した。ips細胞研究の激しい競争ぶりがあらためて示された。このうち、スペイン国立がん研究センタ-(CNIO)の研究チ-ムは、老化が進んだ組織では、がん抑制メカニズムが強く働くため、ips細胞を作りにくいと指摘。ips細胞の研究が、がんの発生・抑制のメカニズム解明にも波及することが期待される。

◎p53  代表的ながん抑制遺伝子の一つ。細胞のがん化には複数のがん遺伝子と、がん抑制遺伝子の変化が必要とされているが、がん細胞ではp53の変質や欠失などの異常が多く認められる。さまざまな変化に対して細胞を一定の状態に保ったり、修復不可能な損傷を受けた場合は細胞を自死に誘導したりする。その働きの重要性から「ゲノム(全遺伝情報)の守護者」とも呼ばれ、各国で研究が進められている。

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