- 人間の胃腸は腔腸動物ヒドラのような筒状の原始的な消化管から進化した。
- 胃・十二指腸・小腸・大腸・直腸などが、それぞれ必然性の上で進化した。
- 複雑にねじれてはいるけれど、全長およそ7㍍の1本の筒である。(口から肛門まで1本の土管と考えると分かりやすい)
- 口から入った食物は胃で消化され、小腸で体内に取り込まれエネルギ-源や栄養素として使用される。
- 口の中にも消化液である唾液が分泌され、初期の消化作用が歯の機能とともに開始される。万一消化不良が起きた時口腔内に強烈に酸味のきいた唾液が分泌されるが、どんな消化剤よりも協力で、静かに飲み込むと不調が解消される。体調が整うまで湧き出てくる。当然不調が改善されると正常にもどる。意外と短時間で改善するので、自己免疫力を信じることです。
※ 胃
- 胃に食物が入ってくると、胃液(食べ物を分解する液)が胃小カから分泌れる。胃液は大人で1日に2~3㍑も分泌される。
- 胃袋の厚さはわずか5㍉㍍ほどで、この中に収縮運動(ぜん動運動)を受け持つ平滑筋層や胃液を噴出す粘膜層、さらに、それをコンとロ-ルする神経、それに血管網が走っている。クレ-タ-のように見える無数の穴の胃小カは粘液に覆われた胃の内壁のヒダにある。このヒダは胃が食物で満たされると平たく伸ばされ、1㍑以上の食物を受け入れることができる。
- 胃液は胃酸といつてPH2という協力な塩酸でできている。金属の亜鉛をみるみる溶かす、消化力があります。
- 消化力は3~4時間でみんな溶かしてしまう。胃液は食物のない状態では存在せず、水などの液体はそのまま通過してしまう。
- 大脳で食べたいとの欲求が起きると、条件反射で胃液が分泌され空腹感を加速させる。
- 喜怒哀楽の感情で怒りに近い状態では、消化力は2倍以上かかり胃に滞留している。(心理的作用の影響)
- 肉のようなタンパク質を溶かす胃の消化力は、強い酸とペプシノ-ゲンとの混合でタンパク質分解酵素ペプシンに変化しこれによる。
- タンパク質で出来ている胃が溶けない訳
- 食物が胃に入った刺激や神経の刺激を受けて胃液と同時に粘液が分泌される。粘液は多糖類で出来ていて、網目状の形状を有しバリア-の役目をしている。
- 分子量が大きいとバリア-を通過できないが、分子量が小さい酒(アルコ-ル)・解熱剤・鎮痛剤などの薬の多常用などによって胃壁に潰瘍を現出する。
- ストレス性胃潰瘍
- 辛さから逃げ出そうとする本能と、逃げてはならないと抑える理性そのせめぎ合いがストレスになる。
- 本来、動物のストレスに対する本能は単純で、攻撃か逃避のどちらか。その中間はなく迷ったり悩んだりしない。
- 人間は大きな大脳を持つようになったために、ストレスに対する本能的な衝動を大脳が抑制する。しかし、この時、本能と理性が争いその争いが脳に混乱をきたす。ストレスが続くと理性をつかさどる脳の額部分の血流が減る。この脳の変調は神経でつながっている胃にも大きな影響を与える。胃のバランスがくずれて自分自身を消化しはじめる。
- 胃が空のとき、ある種の薬は簡単に粘液のくバリア-を突破し胃壁をうっ血させる。
- 胃の不調は傷つき、破壊する行為。ところが、すぐに元に戻ろうとする。その細胞の復元力は約1時間で修復完了する。
- 胃腸薬の常用に一考 !? なぜなら各種臓器はそれぞれが連携して人の体形を形成しています。それぞれが潤沢に機能するためには栄養素のバランスよい摂取が必要です。人は1日分しかエネルギ-源を貯蔵しておくことが出来ません。それらを潤沢に機能させ酵素やホルモンを生産・還元させるためにはビタミンやミネラルの栄養素が不可です。各種臓器には最低ひと月分の栄養素が貯蔵されていないと良好な体調維持が難しいとの見解です。栄養素は不足していることより、過剰に摂取していることの方が肝臓や腎臓での調整能力の機能によって正常化が期待できるようです。