゛まるかん人゛プラトーク

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胃の中で生きるピロリ菌とは!?

2010-09-02 16:04:45 | 健康・病気

胃の中に「ピロリ菌」という名前の細菌が住んでいる人がいます。川の水を、そのまま飲んだ経験のある方が体内に侵入させた。など何らかの条件が重なって住み着いたようです。ピロリ菌は長さ4ミクロン、つまり1000分の4㍉㍍です。体は2~3回右巻きにねじれたような形をしていて、片側あるいわ両側に4~8本の「べん毛」という毛が生えています。ピロリ菌はこのべん毛をスクリュ-のように回転させることで、体も回転させ、移動します。べん毛は1秒間に100回転し、菌体の10倍ほどの長さを移動します。これを人間に当てはめると、100㍍をわずか5.5秒で泳ぐことになります。さて、ピロリ菌はPH4以下になると生きていられません。ピロリ菌が活動するのに最適なPHは6~7です。ところが、胃の中はPH1~2と、非常に強い酸性です。ピロリ菌はなぜ胃の中で生きられるのでしょうか。それは、ピロリ菌が「ウレア-ゼ」という酵素を持つているからです。この酵素が胃の中の尿素という物質から、胃散を中和するアルカリ性の物質であるアンモニアを作ります。その結果、ピロリ菌は、自分の周りを、自分が自分が生きるのに最適な中性の環境にすることができるのです。1980年代に発見されたピロリ菌は、近年、胃かいようや十二指腸潰瘍といった病気の原因になっていることが明らかになってきました。また、胃がんや慢性じんましんの原因ではないかとも言われていますした。実際がん細胞に変身することが確認されました。そこで、薬によりピロリ菌を除去する治療方法が研究され、今では、菌を殺す抗生剤と、抗生剤の働きを助けるための胃散の分泌を抑える薬を一緒に飲むことで、ピロリ菌をかなり除去することができるようになりました。だが、食生活の習慣やアルコ-ル類・薬の常用などで胃壁が慢性的にうっ血状態になっていると細胞の増殖過程でピロリ菌の悪影響を助長させることになることもありそうです。

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