゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

ウンチクがんちく<土と作物のはなし(20)>

2008-06-16 13:00:00 | うんちく・小ネタ

道立道南農業試験場研究部長 赤司 和隆                                           連作可能な稲 水が消毒 

100_0849 畑で作物を栽培する場合、連作するのが基本と                               なっています。連作すると、土壌に有害生物が増                            え、土壌伝染性病害などが発生するからなので                            す。ところが、水稲は毎年同じ水田で栽培されま                            す。どうして連作できるのでしょうか。この謎を解く                             カギは、水田と畑の土壌環境の違いにあります。                             大気に接している畑土壌には酸素が含まれていますが、水を張る水                 田では酸素が少なく、欠乏しています。このため、水田では酸素を必                            要とする土壌病原菌や害虫か゛増殖できず、生息数も減少します。こ                             のことが水稲の連作を可能にしいるのです。最近、このような水の働                              きで土壌を無酸素(還元)状態にして消毒する技術が道南農試(北斗                            市)で開発されました。土壌還元消毒といい、フザリウム菌によるネギ                            根腐れ委凋病という土壌病害に対する効果か゛明らかにされています。                           ネギ作付け前のビニ-ルハウスに有機物(米ぬかなど)を投入後、ほ                            ぼ水を張った状態にし、地表面をビニ-ルフィルムで覆います。さらに                            ハウスを20日間密閉し、地温を30度に保つことで、土壌消毒ができ                            ます。なお、有機物の投入は、より強い還元状態にするためです。                                      

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ガ-デンらいふ「露地栽培の定植」

2008-06-12 15:00:00 | ガ-デニング

根や地面の乾燥注意

100_0766 園芸店にたくさんの野菜苗が出回っています。                            そろそろ路地栽培の定植の季節です。ただ、植                            え付け後に遅霜がくると、根付いていない苗は                            傷んでしまいます。最低気温が10度以上にな                            ってからにしましょう。札幌の場合、10度を超え                           るのは5月31日が目安です。また、根をなるべく乾燥させないよう、                曇りで風のない日の午前中に行うのがいいでしょう。地面にポリエ                            チレンフイルムでマルチングし、根鉢より少し大きい穴を開けます。                            マルチングにより地温を保つほか、地面の乾燥や雑草などを防ぎま                          す。定植の前日に、苗全体にたっぷり水をやっておきます。ポリ鉢を                           逆さにして、根鉢を崩さないよう、苗を静かに抜き取ります。植える深                           さは、根鉢の肩と地面が同じ高さになるように。最後に、根元に土を                           寄せて、軽く抑えます。植え付け後、20度から30度のぬるま湯を、                           根鉢の周りにたっぷりとかけます。冷たい水を大量にかけると、生育                           が遅くれる原因になります。また、泥の跳ね返りなどは病害虫の原                           因になりますので、葉を洗うように上から水をかけるといいでしょう。                           定植後、土が乾かないうちに水やりを繰り返すと、根腐れを起こすの                           で注意します。(花新聞ほっかいどう)

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天寿を全うするということ!?

2008-06-10 17:58:00 | 健康・病気

※ 寿命と老化と

ヒトも他の動物も成長過程を過ぎると老化へと移行します。樹木は                            環境によつて非常に長命な物も見られますが、植物全般ではニュ                            アンスが多少違うようです。では、この寿命と老化との兼ね合いを                            考察すると、諸々の対応能力に起因するのだとのことです。いわゆ                            る修復力がヒトは他の動物に比べて、格段に備わっている。また、                            科学的研究成果によって、その恩恵を享受することによって、一段と                           修復能力が向上しているようです。

※ では、ヒトの寿命は・・・・

旧約聖書の何処かの箇所に、ヒトは120歳が寿命だと、一つの目                            安が記載されているとのことです。実際にフランスに在住する、ある                           女性は現在122歳で、すこぶる元気に過ごしているとのことです。                            心身ともに健康だということの基準は、決して寝たきりで生かされて                           いる状態を言うのではなく、日常生活を不自由なく、1人で過ごすこ                            とが出来るということで、彼女はそれを実践しているようです。そのこ                           とから推察すると、120歳は十分クリアできることを照明しているよう                           です。更に、過去にはモツと長命だつたと言われる、伝説の人物が                           います。真意のほどに疑問符が持たれてはいますが、ニッカウイス                            キ-のラベルに使用されている<ト-マス・パ->その人です。

※ 修復能力と継続的健康状態の確保?

ある時期を境に、段々と回復期間が延びていくことを自覚し始めます。                          もともとヒトの回復過程は、三段階に分かれているといわれています。                          短期に回復することと、一両日要すること、更に2、3日以上かかるこ                           ととの組み合わせを持ち合わせている。だが、そのことを考慮しても、                          反復時間や反応能力のリズムが微妙に長くなる。回復力の衰え、老                          化現象の始まりである。でも、平均寿命が延びたこととも連動してか、                          一流アスリ-ト達の現役年齢が伸びていることもまた事実であること                          は否定できません。これは、本人の持って生まれた能力の個人的な                          違いだけということより、回復力の修復方法をいち早く習得して実践し                          ていることが非常に顕著なことのようです。あるヒトは、天才の定義は、                         継続する能力だと断言しています。飽きっぽいヒトにとって耳の痛い話                          のようですし、おおにしてヒトは頼ること、人任せにする傾向があるよう                          です。自分の寿命はどんな名医でも、請負保証などされないことを自                          覚することです。医学的科学の進歩も不老長寿薬などは、この先何十                         年、何百年も期待できないことを認識するべきのようです。

※ 天寿を全うするには!? 

老化はどの人も、避けては通れない現実です。では遅らせることの出来                         る特効薬は存在するのでしょうか。そのことに関して、研究している方が                        導き出した結論は、カロリ-ベ-スでのバランスが最も重要なことだと                           断言しています。その他、免疫力など自然治癒力のメカニズムを研究し                         ている方たちの提唱していること等を総合的に判断すると、特効薬の代                         わりになりうる基本的なことが見えてきます。                                        人生への感じ方、生き方は夫々の個人の人生観で大きく異にしていま                        す。住む地域や気候、食事など諸々の環境が最適なことは偶然なことの                        重なりで、誰もが享受出ることではありません。その上、何もかも欲張っ                         たひとり満足は、どうも神様は認めてはいないようです。おいしいものを                          沢山食すことが出来て、おいしくて、楽しくて満足な人生だったという人、                        飢餓に苦しみ何も満足できなかったという人たちは、途中下車しなけれ                         ばならないようです。取っ掛かりは非常に難しそうでも、標準体型を確保                         すると、あらゆる臓器や細胞が活性化します。自身自覚する、健康体の                         基準は消化器系と生殖器官に顕著に現れるようです。動物実験(マウス)                       ではいつまでも繁殖機能が衰えなかったとのことです。ある人は生活習                         慣病の改善に、劣悪な職場環境や労働条件を最優先に、政策転換を挙                         げている方もいます。だが人はみな、楽しい人生を夫々の個性の力量の                        中で全うするために、存在意義があるのです。                                        では、天寿を全うするための方法は?

  1. 社会とのコミニュケ-ション(仕事をやボランテァ等で貢献)
  2. 筋肉の構築(毎日継続的に動くこと)
  3. バランスの良い食事(3:1:2の法則)
  4. 柔軟性の確保(老化とは硬くなること)
  5. 基礎体温36度以上を確保、できれば36・5℃

※朝、起床時の安静状態での計測で、36度以上確保出来ている。外気                        温や天候で微妙に変動する。西洋医学にはこの思想がない。狩猟民族の                       体質は陽性体質が多く、全般に体温が高めである。このためこの概念がな                       いようです。だが、生命の根幹を成す重要なポイントは、遺伝子・酵素・免                         疫の原資となる大腸菌や脊髄液・細胞などの生命体が、最も活動がスム-                      ズに履行できる体温であるようです。そのため体を温めることを主眼におい                        て養生したところ、不調だったことが嘘のように健康体になつた経験から確                       信をもってお薦めです。                                                     日本分子生物学会第8回春季シンポジュウム講演、一部参考

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寒風<けいざい>温風「栃木の農村レストラン」

2008-06-10 17:00:00 | 社会・経済

中山間地域の集落に活気 「関 満博」

近年、全国各地の農村に興味深いことが起っている。特に、全国の                           各地の農家の夫人たちによる農産物の「直売所」「加工場」「農村                           (家)レストラン」の展開がまことに興味深いものになってきた。いず                           れも農家夫人たちが共同で事業化し、自立的に運営されているとこ                           ろに注目すべき点がある。農村レストランが最も活発とされている栃                           木県の中山間地域を訪ねてみた。栃木県では「地域の農業者が共                           同で、または、市町村、農協等が主体となって、地域の活性化や農                           業振興をめざし、地場農産物を農業者自らが料理して提供する施                           設」を農村レストランと称している。財団法人・都市農山漁村交流活                           性化機構の『きらめく農家レストラン』(2007年)を見ると、栃木県が                           一番多い。06年段階で70店を数え、第2位の宮城県(42店)、第3                           位の広島県(37店)を大きく引き離している。ちなみに北海道は第6                           位の24店であった。

7割以上がそば店

また、栃木の農村レストランの営業品目は、圧倒的に「そば」であり、                           08年現在の72店のうち55店(76%)を占めていた。そばは単品で                           勝負できることから、農家の夫人たちでも手掛けやすいのかもしれな                          い。栃木県の中でも旧・今市市(現・日光市)の取り組みが注目され                          る。1990年代の始めごろ、当時の市長が農村の集落活性化のため                         に、地元産のソバを使った「そば屋」となると難しい。この点を栃木県                           と協議を重ね、農家の共同経営であれば「そば屋」にも補助金が出                           るようにしていく。建設費のほぼ半分が助成された。各集落がそば                           屋の組合をつくり、組合員の夫人たちがそば打ちをうるという仕組み                           を形成した。おりしもバブル経済が重なり、順調にスタ-トしていった。                          日光市の「手打ちそば店マップ」には130店が記載されているが、集                           落の農家の組合による農村レストランは7店か゛紹介されているその                          中の一つ、小百田舎そば組合の場合は、35軒の農家で設立され                            (一軒五万円の出資)、50歳から80歳までの18人の組合員の夫人                          たちが交代で運営していた。8時半から16時半まで、時給870円。                           来客数は年間6万人に達し、組合員への配当も20%を出していた。                          日光の農村レストランのそば屋は、いずれも昼時は1時間待ちの盛                           況ぶりだ。

原料は地産地消で

また、原料のソバについては、集落の農家に生産組合をつくらせ、地                          産地消を原則にしていた。買い上げ価格を農協の倍程度に設定し、                           農家の生産意欲を高めるなど、興味深い循環的なやり方だ。地元産                           原料を使用し、付加価値を高め、集落に就業の場を形成し、高齢者                           雇用を拡大させ、さらに、農業生産に意欲を持たせるという興味深い                           取り組みであった。それは中山間地域の集落に大きな「希望」を与え                          ていた。(せき・みつひろ=一橋大学教授)

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限界の先に<地方再生の道⑤>

2008-06-09 17:00:00 | 社会・経済

財政の歯止め                                                           常に市民自ら点検

100_0572 夕張市の財政破たんがきっかけだった。「うち                            のまちは大丈夫なのか」-。北海道から遠く離                            れた長野県にも、そんな心配が住民の間に少し                           ずつ広まっていた。昨年11月。「市の決算資料                            を公表しないなら、情報開示請求だって考えます                          よ」。松本市役所の財政課で、男性が思わず声                            を荒げると、市職員は表情を硬くした。

開示請求

声の主である手塚英男(69)は「市民が作る松本                          市財政白書の会」の世話人を務める。市に対して                          詳細な決算資料の開示を求めてきたが、市側はなかなか首を縦に振                らない。豪を煮やした手塚の口を突いて出たのが「開示請求」という言                          葉だった。松本市の財政は「健全」とされる。財政力指数(2006年度)                         は県内19市のうち、良い方から二番目。収入のうちどのくらいの割合                          を借金返済に充てているかをみる実質公債費比率も12・7%と「安全                         圏」ある。だが手綱を緩めれば、財政は途端に悪化の坂道を転げ始め                          る。天下の台所は役人に任せておけばいい-。手塚の目には、旧城                          下町の松本市がそんな「官高民低」の体質に今も凝り固まっているよ                          うに見える。以前、市民芸術館の建設計画が市民を二分した際に反対                         運動に加わったのも、そんな旧態への疑問に突き動かされたからだ。

ばらまき

前市長が打ち出した同施設の建設計画は市長選の争点に発展。結局、                         同施設は4年前に完成したが、140億円もの建設費を投じながら、今                          は月10回ほどの催事にしか利用されていない。選挙を意識し、目に見                         える成果を示そうとする“点取り行政”。地方政治にも国政の予算のば                          らまきに似た体質が潜む。「市民が税金の無駄遣いを目にした時には、                          財政は既にむしばまれ始めているんじゃないか」。市がようやく開示した                        決算資料を基に財政の分析を始めた手塚は言う。松本市は38の第三                          セクタ-に出資する。三セクの経営が立ちいかなくなれば、市が損失を                         補償する。その契約は三セクに公的な信用を与える一方で、三セクの経                        営難がそのまま市財政の悪化につながる危険性を抱えている。市民有                         志でつくる「松本市の財政を考える会」は昨年、三セクとの損失補償契                         約を解除するよう市に求めた。三セクの発芽玄米販売会社が経営難に                         陥っていたからだ。同会代表の胡桃裕一(45)は「市議会が予算執行を                         点検すればいいのに、何もしないから市民が動くしかない」と憤る。市民                        の無関心が、政治や行政の横暴を許してきた。そんな反省から、地元自                        治体の財政を市民自らが監視する「平成の民権運動」が全国に広がりつ                        つある。先駆けは01年から活動を始めた東京・日野市。今では「さっぽ                         ろの『おサイフ』を知る会」など全国約50の自治体で市民が財政分析に                         取り組む。鳥取県知事時代に改革派知事として知られた慶応大学院教                         授の片山善博(56)は、住民自治の新たな動きにエ-ルを送る。「自治                         体財政は公の台所だ。家計のやりくりに腐心するように、市民が自治体                        の歳入・歳出に目を光らせることは民主主義の原点だ」と。財政白書の                         会の手塚には、忘れられない光景がある。05年11月、訪れた夕張市で                        ホテル・マウントレ-スイに宿泊。約3百人が収容できる朝食会場に、わ                         ずか3人の客しかいなかったのだ。その数ヵ月後、同市の財政破たんを                         報道で知ることになる。「松本が第二の夕張市にならない保証はどこにも                        ない」と手塚は思う。住民の暮らしの将来を左右する自治体財政。破たん                        のふちから戻るには多くの努力と苦難が伴う。そうなる前に何をすべきか。                       いま、重い問いかけが住民一人一人の前にある。    (敬称略)

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限界の先に<地方再生への道④>

2008-06-09 15:00:00 | 社会・経済

都会の孤独                                                            まち分断する高齢化

100_0564 東京都多摩市の「多摩ニュ-タウン」-。副都                            心の新宿から私鉄で四十分ほどのこのベットタ                            ウンにも、高齢化の波が押し寄せる。止めどない                           荒波は住民の足元を浸食し、ここにも限界集落を                          つくろうとしていた。

見えぬ境

「ニュ-タウンどころか、もうオ-ルドタウンさ」。                            地元商店街で菓子店を経営する永井照章(58)は                          自嘲気味に語ると、お年寄りがまばらに行き交じ                           る通りに目を移した。ニュ-タウンが開発されたの                          は1970年代。地元の諏訪・永山地区には、都営                          と独立行政法人・都市再生機構の賃貸団地、それに同機構が手がけた               分譲団地がある。そのいずれねが千戸単位の巨大団地を形づくつて                          いる。どこにでも訪れるはずの高齢化。だが、その影響がどこも同じだ                          とは限らない。分譲団地に現役世代が多いのに対し、賃貸団地には                           もっぱら年金生活者が住む。最近はその賃貸団地の中で、機構の団                            地から、家賃が半分ほどの都営に移り住む高齢者が増えてきた。年                          齢差や収入差に従った流れが、ニュ-タウンを三つに分断する。見え                          ない境界線を意識するかのように、分譲団地に足を踏み入れることは                          あまりない。独り暮らしの高齢者が多くなった都営賃貸団地は社会的                          な孤立を深め、孤独死が目立つようになった」(地元住民)地元で一級                          建築士として働く秋元孝夫(59)は10年ほど前、そんな団地の変化に                          気が付いた。NPO「多摩ニュ-タウン・まちづくり専門家会議」(通称・                          まちせん)を立ち上げたのは、小さな変化の中に衰退の兆しをかぎ取っ                         たからだ。秋元はいま、まちせんの理事長として、商店街の七夕祭り                          の復活などまちの活性化に奔走。団地住民らに「特定の賃貸団地に                          高齢者が集中する流れを変えていかないと、現代のうば捨て山ができ                          る」と訴える。

けん引役

なおも人口が増え続ける首都圏。過疎化とは無縁ながらも、足元は磐                          石とは言えない。政策研究大学院教授の松谷明彦(62)は「高齢化が                         顕著な北海道など地方の陰に隠れて目立たないが、これからは大都                          市でも急速に高齢化が進む」と指摘する。首都圏に一極集中的な人口                         増が続くとしても、20-30歳代の人口構成は既に高齢化が進んだ地                         方と大差がなくなると予測する。むしろ、首都圏の方が経済成長力が                          大きい分、いったん活力を失い始めれば、地方よりもその落差は大きい。                        戦後、日本は都市部と地方を交通・通信網で結ぶことで、地方の発展                          を伸ばしてきた。だが、都市部がけん引役を担えなくなれば、「もはやそ                         ういう政策はとりえない。大胆な政策転換が必要だ」と松谷は言い切る。                        団地住民と一緒に再生に智恵を絞る高齢者用の部屋を造る。そして、                          高齢者が入居している中層階をメゾネット型の(高層住宅の中で二階建                         て風の意)広い部屋に改造し、子育て世代を呼び込む-。「各世代が混                         然一体と暮らすまちにすれば、新たなニュ-タウンができる」。秋元は、                         迫りくる重たい壁を押し返すように言葉に力を込めた。高齢化の波に押し                        流されるように、かつて誇らしげに「ニュ-タウン」を冠した団地はその輝                         きを失いつつある。それは多摩市だけで起きているのではない。                             (敬称略)

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限界の先に<地方再生の道③>

2008-06-07 17:00:00 | 社会・経済

綱渡りの命                                                            「予防」へ住民と対話

100_0562 年に延べ百人を超える医学生が、長野県の奥                            深い山村にやってくる。鉄道も国道もない南相                            木村。人口1千人余りのこの村の国保直営診療                           所で、医者の卵たちはお年寄りの話に耳を傾け、                          村内の家々を訪ね歩く。

生活指導

「色平先生がね、しょっちゅう家まで診に来てくれ                           るからね。独り暮らしでも安心なんだあ」。診療所                          に顔を出した倉根ちづ(88)は医学生らの前でシ                           ワだらけの笑顔をつくった。色平先生とは、診療                           所長の色平哲郎(48)。10年前、約30㌔離れた                           佐久市の総合病院から派遣された。20年ぶりの常勤医だった。医学                          生らは色平が主宰する「塾」の参加者である。色平は着任以来、村に                           医学生らを招き、都市との橋渡しを続けている。地域医療をじかに知っ                          てもらうためだ。滋賀医大3年の平野雅穏(26)は「過疎地の医師を志                          しても、大学の勉強ではどうしたらいいか分からなかった」と色平塾に                          参加した動機を語った。コンビニもなく自給自足に近い暮らし。築100                           年の旧家でいろりを囲む。「こんな生活があったなんて」。村民の暮ら                           しぶりを肌身で感じ、都会育ちの医学生たちの顔つきは次第に変わっ                          ていく。県を挙げて予防医療を重視する長野は、高齢者一人当たりの                          医療費か゛全国で最も低い。色平もまた、その予防医療所での診察を                          終えると村内の家々を回る。お年寄りの体調に気を配り、茶飲み話を                          するように生活指導をする。「医者語だけじゃなく、ムラ語も分からない                          とね」。地域医療は医の技術だけでは太刀打ちできない-と色平は考                         えている。しかし、南相木村での色平の取り組みは、いつ崩れるとも                           知れぬ土台の上に立っている。色平を派遣した病院は研修医80人を                          含め2百人の医師が在籍し、県東部の医療の「最後の砦」。いまその                          病院では医師不足の地域からの患者が集中し、時に病床数を越える                          受け入れを余儀なくされるなど綱渡りの状況が続く。「過酷な現場の                           状況を嫌って研修医が来なくなれば南相木の常駐医派遣もできなくな                        る」。色平は懸念を口にした。

医局離れ

1月中旬、県南部の飯田市の市立病院を、厚生労働相の舛添要一か゛                            視察に訪れた。地域医療の現場を見終わった舛添の顔からは、いつも                            の愛想笑いが消えていた。「長野の医療は全国のモデルだと思ってい                          たが、医師不足がここまで深刻とは・・・」市立病院は地域の中核病院                          ながら、産科医不足のため4月からは「里帰り出産」の受け入れを休止                         する。周辺の医療機関でも、派遣医の引き揚げや医師の退職が相次ぐ。                        地方から医師が消える引き金になったのは、2004年度に導入された                          臨床研修制度だった。研修医は労働条件のよい都市部の病院に流れ、                        研修後も大学病院に戻らない医局離れが進んだ。大学からの医師派遣                         に頼っていた地方の医療機関はその影響を受け、拠点病院でさえ医師                           確保が困難に。残った医師も負担増に耐えかねて職場を去る「ドミノ倒                         し」が生まれた。舛添は視察後の住民との対話集会で「目先の問題もあ                        るけど、長期的問題も車の両輪でやる」と力説した。だが、国が緊急対                         策として導入した医師派遣制度は、派遣期間が最長でもわずか半年で                         しかない。昨年派遣を受けた後志管内岩内町の岩内協会病院では、ほ                         かの医師の確保ができないまま2月2日に派遣期限が切れた。厚労省                        は、異例の措置として派遣期間を3月末まで延長した。しかし、同病院の                        苦悩が消えたわけではない-「あらゆる手段を尽くして医師の確保に努                         めるが、現実派は厳しい」                     (敬称略)

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限界の先に<地方再生の道②>

2008-06-07 16:00:00 | 社会・経済

鉄の街の希望                                                           挫折ばねに活路探る

100_0561 東京・本郷の東大キャンバス。社会科学研究                             所教授の玄田有史(43)は、書類の山から一冊                           の報告書を取り出した。表紙に「釜石に希望は                            あるか」とあった。釜石は、あの新日鉄の城下町。                          堅苦しい研究に不釣合いな「希望」の文字は、玄                          田らが唱える「希望学」の調査であることを示して                          いる。報告書には、昨春のシンポジュウムでのや                          りとりが収録されていた。なぜ釜石だったのか?                           玄田は言う。「製鉄所の合理化という挫折を乗り                           越えようとしているから」。そこで「地域の希望」を                          考えたかったという。

誇り刻む

昨年12月。JR釜石駅前広場の一角に、近代製鉄発祥150周年の                           記念碑が建った。「ものづくりの灯を永遠に」。釜石鉱山の磁鉄鉱で                           造った碑に、市民は鉄のまちの誇りを刻み込んだ。新日鉄釜石製鉄                           所ではいま、線材の好調な生産が続く。だが、「ヘルメット姿の作業                           員が闊歩した」(地元商店主)昔の熱気は町中にはない。1960年                            代に約8千人を数えた製鉄所の従業員は、89年の高炉休止を経て                           2百人を切った。市の人口も4万2千人と最盛期の半分以下だ。東                            北新幹線の新花巻駅まで百㌔近い道のり。高速道路も通っていな                            い。そんなまちで、聞き取り調査を続けた玄田ら大学の研究者たちは                          「困難に向き合う人々の気概」と出合うことになる。

連携が鍵

石村真一(54)が経営する石村工業の歩みは、高炉を活力源として                            きたまちの歴史と重なる。もとは構内設備業者。仕事はすべて新日                           鉄関係だった。「信じたくなかった」という高炉休止の後、工業用機器                           の製造下請けで生き残りを図ったが、中国製品との価格競争に苦し                           んだ。活路を開いたのは水産・林業など地場産業と連携したものづく                           りだつた。木くずのペレットを燃やすスト-ブは、北海道にも出荷する。                          電気を使わずに効率良く燃やせるのが特長で「いいものを作って売れ                          ばやっていける」。10人まで減った従業員は今、正社員で20人。近く                          発売するワカメ自動刈取り機も「省力化で漁業の後継者確保につな                           がれば」と期待をかる。市内では進出企業が14社を数え、2100人                           が働く。製造業に従事する市民も増加に転じた。一方で、国際競争の                          荒波に押され、撤退した企業も10社ではきかない。進出企業が採用                          するのは、新卒を除けば派遣や臨時従業員などが大半で、地元には                          「低賃金で使われるのなら、植民地と同じじゃないか」との不満がくす                          ぶり続ける。だが、火の消えた高炉が残した深い穴を埋めるのに、え                           り好みができるはずもない。同市産業政策課長の佐々隆裕(53)は、                          首都圏で企業誘致に靴底をすり減らす。大手企業や研究所、果ては                           産業廃棄物の処理業者まで。足まめな営業マンのように歩き回るの                          で、「公務員だと言うと驚かれる」と佐々は笑った。では、釜石に希望                          はあったのか-。玄田たちは調査の中間報告で、誘致企業と地場の                          連携や豊かな観光資源の活用などの課題を並べ立てた。まちを生き                           返らせようと懸命になつている人たちも、まだ力を合わせ切れていな                          い。だが、玄田は「ある」と確信する。「挫折を経験しなければ、希望                           は生まれてこないから」。苦境からはい出そうとする釜石の気概は、                           一度苦難をなめたからこそ。玄田はその姿の向こうに再生への道筋を                          見る。石炭、造船、漁業・・・。道内経済も基幹産業の衰退で低迷にあ                          えぐ。道は2008年度以降、4年間で10万人の雇用創出を目標に、                          企業誘致や中小企業の育成に力を入れようとしている。  (敬称略)

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限界の先に<地方再生への道①>

2008-06-06 17:02:09 | 社会・経済

老いる集落                                                            押し寄せる崩壊の波

100_0563 地方が疲弊している。止まらぬ人口減小と高齢                           化に、都市部との格差が追い打ちをかける。昨                            夏の参院選での与党惨敗は、そんな追いつめら                           れた地方の「反乱」でもあった。地方は再生の道                           を踏み出せるのか-。年内にも衆院解散・総選挙                          が予想される中で国内各地を歩いた。

日本中がマネ-ゲ-ムに酔い始める中で、警鐘                           は静かに鳴っていた。「この集落は自分らの代わ                           りで終わりだ。もう限界、もう限界・・・」。バブル景                          気の足音が近づいていた1986年。長野大教授                           の大野晃(67)は、高知県の山村でうめきのも似た住民の嘆きを耳に               した。住民の半数以上は65歳以上の年寄り。自らを支える力を失っ                           た暮らし。大野はそうした集落を「限界集落」と呼ぶことにした。そして                          今。地域崩壊の波は町や村を侵食する。「限界集落」は、都市と地方                          の格差の象徴となった。徳島と愛媛の県境に近い高知県大豊町。く                           ねった細い山道を10㌔ほどたどると、奥大田集落が山あいに見えて                           くる。わずか14世帯21人。

沢も枯れ

独り暮らしの北村亀子(76)は昨年秋、思わぬ“断水”に見舞われた。                          水道代わりの沢水が枯れかかっていた。「人がいなくなって山が荒れ                          たから・・・」。引き込みホ-スの漏れを直すと、どうにか水か゛流れてく                          るようになった。北村が集落の外に出るのは、結婚して県内に住む娘                          が来たときだけ。買い物は週一度の移動販売が頼りだ。「今はまだ元                          気だけど、病院にかかるようになつたら出なければね」集落を囲むスギ                         はかって多くの仕事を生んだが、輸入材に押され林業は衰退。若者は                         仕事を求めて都市に流れ、集落に残った住民は皆、そのまま年を取っ                         た。住民の4人に3人は65歳を超えている。住民総出だった道路の草                          刈も今では外からの応援が頼みだ。区長の吉川政史(57)は「誰も新                           しいことをしようとしない。みんな先のことは考えない」。描けぬ将来に                          もどかしさだけが募る。大豊町は町全体でも65歳以上が半数を超える                          限界自治体。限られた税収では、小規模な農地の整備でさえままなら                         ない。「このままでは人がいなくなるのではないですか」。昨秋、大豊町                         長の岩崎憲郎(56)は中学校で生徒から問われて、一瞬答えに詰まっ                         た。かっての高度成長期。都市部に人を吸い上げられながらも、大豊町                         のような地方にも恩恵は回ってきた。都市部で生み出したカネが補助                          金や景気対策の形で地方にばらまかれ、道路や施設に形を変えた。                          だが、バブル崩壊後、財政難の国からはカネよも、財政再建の名の下                          に「ツケ回し」が押しつけられるようになった。

風吹けど

疲弊した地方を前に、国は「地方重視」と言い始めた。昨年の参院選で                         農民票を失った与党の党勢挽回策・・・。理由はどうあれ、過疎と高齢化                        に押しつぶされつつある限界集落にとって、地方重視の政治の風は慰                          めにしか感じられない。「われわれにはもう、風を生かす体力がない」。                         岩崎は嘆いた。集落の高齢化は道内でも急速に進み、道は全庁的な検                        討チ-ムを設置した。「限界集落」の名付け親である大野の目には、市                         町村合併で町の中心部から離れた集落ほど過疎化が進む地方の姿が                         見える。北海道もまた、その例外ではない。むしろ、広大なだけにその危                        険は大きい。「限界集落になる前に、対策を打つことが重要だ。後手の行                        政はコストを高める」残された時間は多くない。         (敬称略)

団結、活性化を模索

「地域格差」が地方と都市部を分断し、人と冨の偏在をつくり出して                           いる。この言葉を時代のキ-ワ-ドに押し上げたのは、産業の乏し                            い地方を置いてきぼりにした経済のグロ-バル化や、高齢化へと突                           き進む社会の変容だけではない。国の財政難の中で地方自治体に                           自立を迫り、地方交付税を削り取った小泉純一郎政権下の三位一                            体改革が、地方の疲弊を一段と加速した。そんな中、過疎化にあえ                           ぐ小さな集落が、次々と荒廃のふちへとこぼれ落ちていった。人口の                          半数以上が65歳を超え、存続の瀬戸際にある「限界集落」は、国土                           交通省の2006年の調査で、全国で7878に上る。過疎市町村にあ                          る集落の12・7%を占める。西日本に多く、全国を十圏域に分けろと                           その比率は四国か゛20・6%で最も高い。道内は319を数え、比率                           は8・0%にとどまっているが、1999年の前回調査と比べて比率は                           倍以上に跳ね上がっている。そうした中、過疎の集落を抱える自治体                         か゛、団結して活性化を模索する動きも出始めた。昨年11月、限界集                          落の再生を目指す「全国水源の里連絡協議会」が発足。上川管内中                          川町など道内四町村をはじめ全国から約150の自治体が結集し、国                          土保全や環境面での中山間地の役割の重要性を訴えようと、活動の                          ための基金づくりに乗り出した。再生への取り組みが成果を挙げてい                          る地域もある。高知県の馬路村はユズの加工品で年間30億円の売                           り上げを誇る。農協はこの5年で10人以上が村外から就職した。徳                           島県の上勝町では、高齢者らが高級料理に添える季節の花や葉の                           出荷に取り組む。1人で一千万以上を売り上げる人もいる。こうした再                          生の芽をどう育てていくか。地方は疲弊との闘いの中で新たな奮起を                          迫られている。                          (敬称略)

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生きるしくみ「血圧が高くなるわけ」

2008-06-06 16:00:00 | 健康・病気

血流増、血管緊張の効果(當瀬規嗣解説)

血圧は、血液を全身にめぐらせるために必要です。私たちの日常の                           体の状況は、運動、食事、仕事、家事、睡眠などその時々でどんど                           ん変わります。ですから、その状況に合わせて、血圧を上下させ、                            血液の流れを調整する必要があります。たとえば、跳んだり走ったり                           して、全身に血液が必要なときや、強い緊張がかかったりすると、収                           縮期血圧(最高血圧)は200㍉㍍Hgを超えます。このときには、交                           感神経が働いて、心拍数を増やしたり、心臓の収縮の力を強めたり                           して、心臓から押し出される血液量を増やします。さらに、血管の平                           滑筋を緊張させて、血管をすぼめます。この両方の効果により、血圧                          が高くなります。つまり、血圧は、血管中のスペ-スと中を流れる血                           液の量のバランスによって決まっているのです。心臓が押し出す血                           液量が多くなれば、血管がすぼまらなくても血圧は上がります。一方、                         心臓が押し出す血液量が同じでも、血管のすぼまり方が強いと血圧                           は上がるわけです。ところで、運動や緊張していない安静の状態で、                           正常より血圧が高くなっている状態を「高血圧」と呼んでいます。安静                          時の血圧が高くなる原因の一つは、体の中の血液量自体が増えて、                          それにより血管の壁が張ってしまうことです。また、タバコやお酒など                          で血管が安静時にも収縮することや、動脈硬化などで血管の壁が厚                           くなって血管内のスペ-スが狭くなってしまうことも大きな原因です。                           安静時の高血圧は、常に無理をかけるので、血管が傷んでさまざま                           なトラブルを起こします。高血圧はそれ自体が問題なのです。                              (とうせ・まりつぐ=札医大医学部長)

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時代の肖像「酒井 聖義さん(80)」

2008-06-05 16:00:00 | 人物100選

水源の里連絡協議会会長                                                   ○ 「限界集落」 住民の力で再生可能か

100_0537 下流域と交流 元気生む

「上流は下流を思い下流は上流に感謝する、の                            理念に基づき流域連携を」住民の半数以上、過                           疎と高齢化で集落の維持が困難な限界集落を                            抱える自治体が集まり、昨年11月末に東京で結                           成された「全国水源の里連絡協議会」。京都府綾部市の住民組織・                           水源の里連絡協議会の酒井聖義会長(80)は住民を代表して宣言し                         た。

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自ら暮らす同市老冨地区の大唐内は府北部を流れる由良川水系・                           上林川の最上流部。谷沿いに水田が点在しヒノキやトチの混合林が                           がる典型的な過疎集落だ。住民は19世帯、30人と、この40年間に                           三分の一に現象した。隣接する市芽野は6世帯12人の住民がすべ                           て65歳以上。「冠婚葬祭や祭りができんようになってます。全国各                           地の水源地区の集落の明日の姿や」。全国協会長に選ばれた四方                           八洲男市町とともに集落再生を行政や政治家に訴えてきた。老冨の                          自治会長だった一昨年春、住民代表として「水源の里を考える会」に                          参加、「高齢者が元気になれるには」との発想から提言を上げた。そ                           れが形になったのが「水源の里条例」である。昨年4月に執行され、                           全国初の限界集落条例として大きな反響を呼んだ。市外から25㌔                           以上離れた戸数20世帯以下の5集落を指定。住宅改修や空き家の                          活用による定住の促進、農林業体験を通じた都市との交流、特産物                          の開発・販売を掲げた。一方で「生活基盤の整備こそ定住の必須条                          件」と、水洗化や通信網整備を盛り込ませた。ただし5年の期限も付                           いた。「今は住民も元気だが、結果を出さなければ、集落は消えてし                           まう。スピ-ド感が必要だ」と、危機感をバネに、成果を期す。地元の                          老冨では、6年ぶりに婦人部が復活、特産品として、モチ米にトチの                           実を交ぜたトチもちづくりに取り組んだ。秋には自らトチの実を拾い集                           める。独特の風味が当たり、昨年は30臼を作って完売の人気ぶりだ。                          3月には30年後を見据え、大手陶器メ-カ-の環境基金の支援を                           得て苗木20本を植える。「生まれ育った村が消えても仕方ないとあ                           きらめていた住民も、何とかしたいと思い始めた」と変化を喜ぶ。

       ○ ○ ○

上流からの発信に下流の住民も反応し始めている。京阪神地区の                            大学生がトチの皮むきを手伝ったり、シカの進入防止柵づくりにボラ                           ンテァが協力するようになった。流域との交流が動き出したのだ。                             「収入ではなく、地元が元気になることが大きい」と語る。「5年間で                            Uタ-ン、Iタ-ンがしやすい山村づくりを進めたい」。具体的な目標                            を据えたことが住民の結束を引き出してるようだ。「集落の一人一人                           が見違えるように元気づいた」と手応えを感じている。市内の「NPO                           里山ねつと・あやべ」も住民の動きをサポ-ト。住民が住まなくなっ                            た空き家を登録、インタ-ネットを通じて移住希望者らに紹介してい                           る。同市加治屋町小畑地区の住民は、合理化で農協の購買部が                            撤退した後、高齢者らのために生活物資や産地直売品を扱う、住民                           出資による共同店舗を経営するなど、今や綾部は限界集落再生の                            モデルになっている。国土交通省によると、全国で2641の限界集                           落(道内は208集落)は10年以内に消滅する可能性があるとされる。                         全国協議会が発足したことで「森林の管理など緑の公共事業に新し                           い国の支援を求めたい。それに充てるために環境税や水源税があっ                           ていい」と酒井さんは話す。本家・水源の里からの発言は説得力が                           ある。

あとがき 綾部は、集落再生を実践する酒井さんだけでなく、田舎暮                           らしの勧め「半農反X」を提唱する作家塩見直紀氏ら地方活性化の達                          人が元気だ。限界集落というと、お荷物と受け取られがちだが、環境                          に恵まれた「水源の里」と位置づけた着眼は卓見。感謝をどう表すか。                          下流が問われる番だ。

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まめに動けば早死にせず

2008-06-05 15:00:00 | うんちく・小ネタ

厚労省が疫学調査

仕事や家事など日常生活の中での身体活動が多い人は、死亡リス                           クが低いことが、厚生労働省研究班の大規模疫学調査で分かった。                           米国の疫学専門誌に4日までに発表した。余暇にスポ-ツをする人                           も、あまりしない人も同じ傾向がみられ、研究班の井上真奈美国立                           がんセンタ-室長は「運動する時間がないとあきらめず、生活の中                            で動く努力をすることで死亡リスクを低下させられる」としている。研                           究班は1995年と98年、全国11地域の45-74歳の住民を対象                            に、身体活動の時間を①肉体労働や激しいスポ-ツの時間②歩い                           たり立ったりする時間③座っている時間④睡眠時間-に分けて調査。                          約8万3千人(男性約3万9千人、女性約4万4千人)を2005年末ま                           で追跡した。この間に、男性3098人、女性1466人が死亡。各身体                           活動の時間にそれぞれの運動態度を示す指数を掛けて1日の平均                           的な「身体活動量」を算出した上で四群に分け、死亡との関連を調べ                          た。男女とも身体活動量が多いほど死亡率が低く、最も多い群は最も                          少ない群に比べ、男性で約3割、女性で約4割リスクが低下していた。                         死因別では、男性のがんで約2割、男性の心疾患と女性のがんで約                           3割の減だった。

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こどものほん<河田由美子・人と本を結ぶ会・・・>

2008-06-04 15:04:00 | 本と雑誌

「幼児向き」

からだがかゆい からだがかゆい
価格:¥ 945(税込)
発売日:2008-03

ぺんぎん、あしか、らいおん、こあら・・。みんな懸命にかいています。                          その表情と恰好は、なんとも言えない親近感を覚えるほど。“かゆい”                          というくすぐったいような痛いようなせつなさ(?)に、そこに手が届い                           た気持ちよさ!真剣にかいている動物のみなさんには気の毒ですが、                          どれも笑ってしまうようなユ-モラスな写真で、思わずみんなに見せ                           たくなりそうです。地球のあちこちらで、生命の危機にさらされながら                           たくましく生きている動物たちの、つかの間の憩いの時のようでもあ                           ります。

なかなおり なかなおり
価格:¥ 1,418(税込)
発売日:2008-03

どんよりとした、気がめいるような暗い雨の日。パパからママへ、ママ                           からジョナサンへ、次々と“不機嫌が伝染します。とうとうねいさんの                           サリ-のお友だちの家族にまで!みんなイライラぷんぷん。でもね、                           思いがけないことから次々となかなおりできたんです。人の心って不                           思議ですね。モノクロでシンプルな絵ですが、ア-ノルド・ロ-ベルか゛、                        重苦しい空気からなかなおりまでを表情豊かな線で描いています。だ                          んだんほおが緩み、最後にホッとします。

「低・中学年向き」

たねのはなし―かしこくておしゃれでふしぎな、ちいさないのち
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-03

知識絵本ですが、構成がのびやかで、詩的な言葉、さして絵と説明                           のバランスも絶妙で引き込まれます。「たねはねむっている」のペ-ジ                         には大きな枯れたひまわりと土の下に眠る種。「たねはたびびと」の                           ペ-ジには、タンポポやイロハモミジなどが軽やかに。他の個性的な                          植物とたねの描写もわかりやすく工夫されています。生きのびるため                          の智恵と可能性と不思議を秘めた「ちいさないのち・たね」。言葉と絵                          と科学が心地よいハ-モニ-を奏でています。

ツルのとぶ大地で
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2008-04

釧路市在住の重い知的障害と自閉症を持つ千織さん。そして母の                            厚子さんか゛モデルです。実話に創作を交えて描かれました。厚子                            さんは、千織さんの将来を案じ苦悩しながらも、1996年に仲間と                            一緒に共同作業所「すてっぷ」を開所しました。今ではそこで、千織                            さんはじめ22人の障害のある人たちが働いています。たくさんの人                           たちに支えられ、障害のある人も地域で普通に働いて暮らしている                            ということを“市ってもらいたい”。さんな願いと希望をこめた絵本です。

「高学年以上」

西の魔女が死んだ (新潮文庫) 西の魔女が死んだ (新潮文庫)
価格:¥ 420(税込)
発売日:2001-07

不登校になってしまった少女まいが、しばらくの間、田舎で暮らす英                           国人の祖母のもとで魔女修行をすることに・・・。その修行とは?「生                           まれること、生きること、死ぬこと」を問いながら揺れ動くまいに、祖母                          はいつも丁寧に語りかけます。その言葉は、あらゆる生命への慈しみ                          に満ちて読む人の心もほぐれていくようです。何げない日々の営みの                          細やかな描写、ラストで静かにまいの成長が伝わる場面が心に染み                          ます。1994年に刊行された梨木さんのデビュ-作ですが、映画化さ                         れ、この6月に全国公開されます。

にいさん にいさん
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-03

いせさんの長年のゴッホをたどる旅の、見えない力の強さや深さを感                           じます。絵本「絵描き」(理論社)の帯に記されていた「旅に出よう。風                          景の中で、ゆつくり見つかるものが、きっとあるから。」しいう言葉がよ                          みがえります。この作品は、ゴッホの葬送の場面からはじまり、弟テオ                          から亡き兄への語りかけで貫かれています。時を超えて、幾度もの旅                          を経て、いせさんの心に宿った光や風、色、ゴッホとテオの風景。見開                          き一杯に描かれた1枚1枚の絵は、まるで3人の魂が溶け合う情景の、                         画集のようです。

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ガ-デンらいふ「ポットカ-ネ-ション」

2008-06-04 14:00:00 | ガ-デニング

「切り戻し」で二番花堪能

100_0760 母の日に向け店頭をにぎわせていた鉢植え(ポ                            ット)カ-ネ-ションは、しばらくの間、家族が集う                           空間を優しく彩っていたことでしょう。思いの詰ま                           った鉢花は、少しでも長く楽しみたいものです。                            とはいえ、小さいつぼみがたくさんついたポット                            カ-ネ-ションは、エネルギ-を大量に消費するため長く咲かせようと                           しても、なかなか思うようには咲いてくれません。さらに、同じ株で何                           年も楽しむこともできません。生産されているものは、春先に株元か                           ら出ている新芽を挿し木して、毎年株を更新してできたものなのです。                          それでも、もう一度満開の花を楽しみたいものであれば、「切り戻し」                           という作業を行ってみましょう。6月上旬、大きなつぼみが咲き終わっ                          たところでいったん観賞を打ち切り、株元から10㌢ほどの高さに株全                           体を切ってしまいます。その後は、ひと回り大きい蜂に根鉢を崩さない                          ようにして植え込みます。この時、庭植えにすることも可能です。この                          作業で、9月には二番花を楽しむことができるでしょう。庭植えにした                           場合は、10月末に大きめの鉢を上からかぶせて越冬させます。株が                          傷まなければ、翌年6月に、再び花を見られるかもしれません。                                       (花新聞ほっかいどう)

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においと味の不思議

2008-06-03 17:30:00 | うんちく・小ネタ

③ のどにもある味細胞                                                     ビ-ルのそう快さ感知

100_0732 味は、主に味細胞で受容される。「主に」という                            のは、唐辛子やワサビなどの薬味は、味細胞で                           は受容されないからである。味細胞が五十から                           百個集まると、味らい(蕾)と呼ばれる構造を形                            作る。食べ物の中には、ラ-メンや鍋物のように                           非常に熱いものや、せんべいのように非常に硬                           いものがある。このため、においを受容する嗅細胞は化学的な損傷を                 受けるまみだが、味細胞は化学的な損傷に加えて熱や物理的な損                           傷の危険の下で働いている。そこで、未らいの中にある味細胞の基                           となる基底細胞が、新しい味細胞になり、一定の期間を経て古い細                           胞と置き換わる。鏡で自分の口の中をのぞくと、舌の表面は茸のよう                          な形をした茸状乳頭があるためにざらざらとして見える。また、奥のほ                          うにあって自分では見ることができないが、有郭乳頭と呼ばれる構造                          もある。味らいは主にこれらの乳頭に存在するが、上あご(軟口蓋“な                          んこうがい”)やのど(咽頭部)にもある。これにより、舌がんの患者が                           舌を取り去った後も、完全ではないが味を感じることができる。また、                           のどにある味細胞は普通の味だけではなく、二酸化炭素によく応答                           する性質を持っている。われわれがビ-ルや、コ-ラなどの炭酸飲料                          を飲んだとき、さわやかなのどごしを感じることができるのは、のどに                           も味らいがあるためだ。味情報は、舌の表面にある味細胞から、舌の                          内部を走る舌咽神経や鼓策神経などの味神経を伝わって弧束核と呼                          ばれる脳の領域に伝えられる。この情報は、さらに上位の中枢に伝                           えられ、おいしさを味わうことができる。                                           (柏柳 誠・旭川医大医学部教授)

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