あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

藤本有紀という紡ぎ手

2012-07-15 21:56:02 | ドラマにハマる
ブログ直に記事を書くのも久しぶりだが、久しぶりに大河ドラマ『平清盛』について書いてみたい。

今年1月の放送開始以降あれこれと批判が寄せられ、それとともに視聴率が低いこともありネガティブな話題が先行している。だが、僕はこの作品が「脚本:藤本有紀」、「主演:松山ケンイチ」と発表された時点で「観たい」と思った…って、以前も何度か書いているが、ここにきてその思いを答え合わせしているような気分でドラマを楽しんでいる。

脚本を担当された藤本有紀さんは、朝ドラ『ちりとてちん』で物語に巧妙な伏線を張り巡らせ僕らを楽しませてくれた。だが、朝ドラにそんな物語性を要求する人は少ないのか、低視聴率に終わった。現在放送されている『梅ちゃん先生』や昨年の『おひさま』が高視聴率だというのが視聴者のニーズを物語っている。

今日放送された28話「友の子、友の妻」では、その後の平家の運命を方向づける頼朝と義経の沙汰が描かれていた。「実の息子、家盛に似ている」という理由で清盛の母、池禅尼が頼朝の助命を求めたというエピソードは「平家物語」に記されているとのことだが、初回の清盛と家盛の木登りのシーンや、家盛が母を思った末に平氏の棟梁となろうとし、やがて不慮の事故死を遂げるという話を丁寧に紡ぎ、清盛がそんな母を気遣って…というのかと思ったが、実は清盛自身の意志だったという描き方に、池禅尼と家定のお茶目なやりとりを挟んだことも含めて唸らされた。また常盤と牛若らを助命したのを、同じく初回に描かれた実の母、舞子の死に重ね合わせるというところにも。。

視聴率の低さは、『ちりとてちん』同様に視聴者のニーズが「わかりやすさ」にあるからだろうか。「韓流ドラマの歴史物の方がよっぽど面白い」という人もいるようだが、「面白い」イコール「わかりやすい」なんだと思うと納得できる。

だが僕は、そんなわかりやすさは求めない。「主役が目立たない」ということも含め、今まであまり光が当たらなかった人物を描いていくためには、そんなストーリー展開も必要だと思うし、それを楽しんでいる。それは、『ちりとてちん』の「箸」のように、卵の殻や松葉を貼り、漆を何層も重ねて研いでいくような物語だと思う。

その『ちりとてちん』を数日前から改めて観ている。気になる回を再度観たことはあったが、再度一話から続けて観るのは初めてだ。そして、初見の際に気付かなかったことを発見し、心の中でクスッと笑っている。

『平清盛』の方は今日、番組のホームページで清盛の入道姿や神木隆之介くんが義経を演じることが発表された。これから物語は終盤を迎えるが、前半の様々なシーンがどのように繋がっていくのかも含め、引き続き楽しんでいきたい。
コメント (2)
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7月14日(土)のつぶやき

2012-07-15 02:38:20 | つぶやき
00:20 from Twitter for Android (Re: @miyu33japan
@miyu33japan お気遣いありがとうございます。今夜は職場の飲み会で遅くなりました。もうすぐ家に着きますが、お言葉に甘えゆっくり眠ります。

09:19 from Twitter for Android
少し遅い時間に散歩に出た。紫陽花は雨を受け生き生きしている。だが、この雨は各地に甚大な被害をもたらしていることを考えると、単純に楽しめない。 pic.twitter.com/YNgrA3zQ

21:07 from Twitter for Android
仲間ちゃんのドラマに塚地武雅さんが出ているが、どうしても白塗の麿顔に見えてしまう…

21:25 from Twitter for Android
NHKでは将来の発電割合に関して議論が行われている。僕も経済的な理由で原発は止めるという考え方に賛同する。一方で省エネ技術が高まることも加味すれば原発ゼロは現実的な選択肢だと思う。

by Kozy2inMarchen on Twitter
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