あしたはきっといい日

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別の道

2007-01-03 16:08:51 | つれづれ
元日に放送されていたNHKスペシャル「ふるさとからのメッセージ」が再放送されていた。あの日も前半を見ていなかったのだが、気付いたときにはもう15分ほど経っていた…

番組では、地域の抱える様々な問題と、それを乗り越えていこうとする取り組みが紹介されていた。そこには希望の光が見えるものの、先行きは楽観できない。
先日放送された「ワーキングプアⅡ」にもコメントを寄せられていた内橋克人氏がゲストとして出演されていた。氏の提言を毎回聞いていて、なぜこのようなことを行政が取り入れられないのかといつも疑問に思っている。が、現在は前政権の経済政策を取り仕切ったバカボンパパの「市場に任せればいいのだ」政策、いわゆる新自由主義経済が主流となっている。

以前から政権党にはその要素はあったものの、農業や公共事業による所得再分配機能を重視する勢力もいて、何となく均衡を保っていた。結局彼らが「抵抗勢力」として追いつめられ、改宗していくことで、新自由主義の流れは止められなくなっている。まあ、それはポリシーというよりは地方票から都市票に嗜好が変わったとか、利権の付け替えだけのことなのだろうが…

番組の終わりのほうで、23年後の各地の人口増減に関する予測が紹介されていたが、東京を中心とする首都圏だけが増加し、地方都市でも人口減少が進むそうである。それを聞いて、この国の構造は開発途上国のそれと同じだと再認識した。
いずれ、首都圏内でも経済をはじめとした機能がうまくいかなくなり、かつてフィリピンのマニラにあったスモーキーマウンテンのような場所や、スラム街(既にあるブルーシートの家並みもそれに含まれるのか?)が現れるのかも知れない。

でもあと23年で僕らに出来ることはいくらでもあるんじゃないか、別の道に進んでもいいんじゃないか、と思う。
内橋氏がよく言われる「地産地消」が成立するコミュニティを、各地に再生させる。強い地方、強い中小企業、人と人との強い絆… 道筋は困難だらけだろうが、僕らに想いがあれば歩いていける!

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