「ぐるりのこと。」
製作:2008年
出演: 木村多江, リリー・フランキー, 倍賞美津子, 寺島 進, 安藤玉恵
1993年、小さな出版社に勤める妻・翔子と生活力に乏しい夫・カナオは第一子の誕生を控え幸せな日々を送っていた。
カナオは日本画家を目指す傍ら法廷画家の職を得る。
法廷画家という職について法廷に通ううちに宮崎勤幼児誘拐連続殺人事件、地下鉄サリン事件、宅間守池田小学校乱入殺人事件といった大事件の裏側を目の当たりにしていく。
一方、”ちゃんとする”ことに一生懸命だった翔子だったが、第一子の死去という悲劇に見舞われる。
翔子は次第に精神を病んでいき、結婚生活はついに崩壊の危機を迎えるのだが・・・。
10年間かけて少しづつ・少しずつつくられていく、1組の夫婦の再生の物語。
法廷画家(テレビや新聞で使う被告人の表情や法定内をスケッチした画を描く)の仕事での法廷のシーンは、すべて実際の事件。
小学校乱入の無差別殺人鬼、娘の同級生を殺害した母親、オウムサリン事件など。
その緊張感が伝わってくるほどリアル。
物語自体は”まあ、こんな夫婦もあるだろうね”と云う感じか。
日本アカデミー賞で木村多江が最優秀主演女優賞を獲得
リリー・フランキーは素なのか演技なのかよく分からない!?
この映画のお勧め度:☆☆☆